占ツクに宗教が出来上がったらしい(解体)

そのころ 14 ページ43

【作者A視点】

私は愕然とした。
私のホムペや例のスレで暴れ回る「閲覧者A」は、その矛先をついにAさんに向けたのだ。

そしてあろうことか、Aさんまでが批判や、言われない中傷を受けている。

顔が熱くなるのを感じた。心臓を鷲掴みにされたような心地を覚えた。
この画面の世界が、恐ろしいと、思った。

この案件は主に晒し上げスレで燃え上がりを見せている。
大半の人間は、分からないのだ。本当にAさんがパクリをしていないだなんて。たまたまその時Aさんの作品を見ていた私以外は。

それを示せる証拠なんて、ない。証人も出てこない。

だからてんしの件とは別にして、パクリ作者としてAさんを罵る人がいる。このパクリ事件がてんし信者を凶暴にさせた元凶などとAさんを問題視する人がいる。

中にはどさくさに紛れ、てんし批判を装っててんしから批判を逸らそうと企てる信者の書き込みもあるだろう。閲覧者Aの目的がそれなのだから。

また、明らかな信者の議題逸らしに乗っかって過去の問題を掘り起こすのはどうなのか、という真っ当な意見も存在した。実際、閲覧者Aが立てたホムペではまだそちらの意見の方が多い。

しかし晒し上げスレでは、そうはいかなかった。

−−暴言すら許される治安のこのスレでは、歯止めが効かないのだ。
占ツクを心から思って議論する人間もいる一方、面白半分やストレス解消で人を叩く人間も多く存在しているのだろう。

私はAさんの身を案じた。自分のことのように、書き込みに憤りや悲しさを覚えた。

今まで此処でどんなにてんしに暴言が向けられていても、大して気にしなかった。
「これは可哀想だな」などと"常識人ぶった"気持ちになるだけだった。

−−暴言や中傷を向けられることがどういうことなのか、心から考えたことなど無かったのだ。

自業自得で、片付けていいのだろうか。
少し前に晒されていたてんしのブログのことを思い描く。

当のてんしに私は、非は認めるようにボードで掛け合っていたが、音沙汰は無かった。

「……まあ、いい……とりあえずAさん。大丈夫かな……」

そう思いつつスレを更新した、直後。


『199 匿名 : てんしとAの騒動なら見てたしスクショしてたよw別にそん時はてんしもよく知らなくてただ見てただけなんだけど、結構やばかったw』


そういった書き込みと共に−−

当時騒ぎとなった二つの作品の類似箇所のスクリーンショットが、晒されていた。

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