ほんとう2 ページ32
「……え?」
何故かドキリと心臓がはねた。一瞬、女子Bちゃんの言い分が理解できなかった。
「どういうこと……?」
確かに私は、占ツクでの名前も「A」。女子Bちゃんは、私のアカウントに気がついた……?一体、何故?
『……今さっき、Aってユーザー名の人が
ホムペのコメ欄に書いていたよね?それから、作者Bという人に返信されていた』
「う……うん」
……ユーザー名に気づいてしまったならそれはそれで、問題は無い。私は、あくまで自分から名乗りたく無かっただけだから。それなのに女子Bちゃんは、深刻な声で一言一言を慎重に話す。
その態度に、疑問が湧いてくる。
「う、うん。私、占ツクでの名前も『A』。さっきコメ欄に書き込みして、作者Bさんから返信がきたのも、そう」
『……』
「女子Bちゃん……?」
どうして私のユーザー名を知ったのか、と訊く前に。女子Bちゃんは再び口を開いた。
『同じ名前だったから……まあそんなのよくあることだよね。まさか同一人物だとは思わなくて、だけど親近感があって……』
女子Bちゃんは一度言葉を止め、「一回、占ツク行ってくれる?」と言った。それに従い、リビングに戻る。
パソコン画面は、あのホムペ。画面を更新すると、その前よりもhit数が2000も増えて、コメント欄もまた、比例するように増えている。
『だから軽い気持ちで、作品を見て見ようと思ったの。コメント欄のコメ主の名前クリックすると、作品ページに飛べるじゃない。だから作者Aの作品ページを見たのね』
『……作品ページの下ってさ、ほら、こみゅ〜での最新の書き込みが少し表示されてるよね。それがたまたま目に触れたの。しかも深刻な感じだったから、気になって、その書き込みを追ったの』
私は急いで自分の作品ページに行き、自分の書き込み履歴を見た。
そう、私は普段あまりこみゅ〜を利用していない。利用するといえばボードだけで、しかもそのやり取り相手は、たった一人。
『……作者Aがやり取りしていたのは例の作者Aさんだったの』
「でも、どうしてそれだけで……」
『Aちゃん、前、女子Cちゃんに好きな作者さんを訊かれたって言っていたよね』
……そういえば……。
『女子Cちゃんがてんしさんファンだから、彼女には言えないけど、作者Aさんが好きだって言った』
「……だから気付いたの?」
『出来すぎているとは思ったけど、ホムペの書き込みといい、Aちゃんらしかった……。それにね』
426人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シリウス(プロフ) - よし、更新来た!後輩A、先輩の個人情報を掲示板に載せるとか…下手したら自分も特定されるかもしれないのに…こいつはネットやるべきじゃない(確信) (2017年2月16日 19時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 冥界の管理人/風亜さん» あんなんが葉っぱに溢れ返ったら…どうなるか想像したくないですね… (2017年2月16日 0時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
冥界の管理人/風亜(プロフ) - シリウスさん» この話では、無法地帯なフリー掲示板に無秩序なスレが立ってしまって、手に負えない状態なようです……こんなことが起きなければいいなあと思っています……(ノД`) (2017年2月16日 0時) (レス) id: bb8e6c546c (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - 信者がいるから嫌われるのにね…後輩A最悪です…あと、本物の晒しスレは暴言ダメだけどね。 (2017年2月15日 23時) (レス) id: 85292224f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rihu(プロフ) - 後輩Aをに(サッカーで培った)蹴りでもかましてやりたいです(((((( (2017年2月15日 20時) (レス) id: 69d8711b64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風亜/冥界の管理人 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huua/
作成日時:2014年4月6日 19時