孤独なサモナー[5]

Log218 ページ22

マリエール「へ？」

小竜「ええっ！？」


マリ姉と小竜の驚きの声に、ヘンリエッタさんはまだ少しぼんやりした思考で応える。

頭の中では思いついたプロットに細かい修正を加え肉付けをしている最中なのだ。


ヘンリエッタ「500万を集めるのが一番高いハードルですの？」


ヘンリエッタさんはシロエに直接尋ねる。
それだけはどうしてもはっきりさせておかなければならないラインだった。


シロエ「ハードルで言えば500万を集めるのは入り口です。
一番高いハードルはその先にあります。
それは……なんというか、みんなの善意と、希望です。」

A『このアキバの街に住む多くのギルドが、このアキバの街の雰囲気なんてどうなっても構わないと思っているのならば…その場合は、私達は負け。
でも、それはそれで仕方ないです。
私達はそんな街に未練はないわ。
だけどそんな事はないって信じてるのも事実。
アキバの街を好きな人は、嫌いな人より、多いはずだから。』

シロエ「……今さらですけれど、〈三日月同盟(みかづきどうめい)〉へ恩に着せて協力を要請するつもりはありません。
〈三日月同盟(みかづきどうめい)〉に声をかけたのは、その力が必要だからです。
マリ姐にも、ヘンリエッタさんにも、小竜にも、やって欲しいことがあるからです。

★☆★
2019/10/31

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