Log199 ミノリside ページ3
けれど、その言葉は声には鳴らない。
〈ハーメルン〉の静まりかえったかび臭いギルドホールの一室に、喘息のような自分の呼気が広がるのを、ミノリは必死に押えている。
シロエ「何か言いたいことがあるなら三回って云ったもんね。
判った。
それを聞くためにも、急ぐね。
でも、こっちはもう、決めたから。
出来ることはする。
トウヤと一緒の時にも云ったよね。
“後衛を信頼できない前衛は死を持って罪を償うことになる。
前衛を信じられない後衛もそれに倣う”って。
だから、いまはミノリの“大丈夫”を信じる。
ミノリもこっち後衛を信じて。
ちゃんと救援に向かうから。」
小さな途絶音と共に通話は切れる。
自らを抱きしめるようにぎゅっと縮こまる。
その胸の中には一時間前まではなかった、温かくて確かなものが育ち始めていた。
★☆★
2019/10/28
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豆乳ココア(プロフ) - レナナミル♪さん» 読んで頂きありがとうございます。私もログホライズンが好きでアニメも何度も見返す程です。更新も頑張ります! (2019年10月29日 9時) (レス) id: 4ab63936da (このIDを非表示/違反報告)
レナナミル♪(プロフ) - 初めまして!私ログ・ホライズンが好きなのですが最近更新してるのがこの、孤独なサモナーだけでよく見てます!ちなみに私はソウジロウ推しでこの夢小説でも沢山出てきてくれたら嬉しいって思ってます!長くなってしまいましたがこれからも応援してます! (2019年10月29日 4時) (レス) id: aefdd45bb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆乳ココア | 作成日時:2019年10月28日 0時