孤独なサモナー[2] (ページ3)

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シロエ「別に身長って云うか、年齢って云うか。
そういう訳じゃなくて、えーっと。
ほら、僕も……しばらく面倒見てたというか、一緒に遊んでた双子のプレイヤーが居たから。」

アカツキ「ふむ、どんな？」

直継「そういやそんな話をしていたな。」

A『そうね。』

シロエ「別に深い付き合いという訳でもないんだけど。
――その話は、道すがらにでもしない？
このトンネルは、まだまだ先が長そうだし。」

シロエがその双子と知り合ったのは、もちろんまだこの異世界が異世界ではなく、〈エルダー・テイル〉はただのゲームとして世にあった頃の話だったそうだ。

シロエは少し風変わりな、高レベルの付与術師(エンチャンター)なんて風変わり以外の何者でもないのだが、ソロプレイヤーとして、アキバの街を活動拠点として日々のゲームを過ごしていたそうだ。

〈放蕩者の茶会(デボー・チェリー・ティーパーティ)〉が無くなった頃、シロエは本当の意味での根無し草だったらしい。

もちろんそれは悪い意味ではなく、シロエ自身はそんなゲームライフをそれなりに楽しんでいたんだって。

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2018.01.31