4話:救い ページ4
「…ああああ!!!わっかんねえ…!!」
どうも、異世界?に飛ばされたAです。
この先どうすればいいんだよ。野宿か?ああ、もう野宿しか選択肢ねえのか。
「…取り敢えず、帰ったら太宰を殴りに行くか」←
…いや、なんで其処で太宰がでてくんだよ?
Aは行く宛もないままフラフラと大通りへと進む。
人が更に多くなり、Aはぶつかりながらも「すみません」と謝る。
「何で俺がこんな目に…」
――が、Aは呆れながらも、心底嬉しそうにも思った。
Aは幼い頃から先輩でも或るポートマフィアの中原中也に拾われ、其処からと云うもの森鴎外に命令で何度も何度も自分の「異能力」で人を殺してきた。12歳で森鴎外に勉強を教えてもらったり、中原中也に拳銃の使い方までも。街中でAを見ては、「ポートマフィアの猟犬」と言われたり、仲間ですらも白い目で見られ、Aが一番年下のにも関わらず、敬語で他人みたいに扱う。
――Aは、其れが嫌で、19歳で「ポートマフィア」を出ていき、彷徨って居るところを江戸川乱歩という武装探偵社に「帰る所がないなら僕ん家来ない?」と言われ、武装探偵社に誘われたのだ。
それからと云うもの、一生ではないが、常に乱歩の傍に居たのだ。
時には自分を身代わりにし、銃で撃たれようとも、
時には狙われそうだった乱歩を庇い、命が失われそうになっても。
―彼は、主を守り続けようと心に…「神様」に誓ったのだ。
―たとえ、彼に「守るのはもう止めてくれ」と言われても。
それ程に、江戸川乱歩はAの中に大きな存在になったのだ。
クイっと不意に誰かに腕を掴まれ、よろけながらも「何…」というA。下を向けた瞬間、Aは息を呑む。
――其処には、ぬいぐるみを持った小さな女の子が居たから。
「…えっ?」
「――救けて、お兄ちゃん」
女の子は、救けを求めていたのだ。
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し - 少しよろしいでしょうか? 内容は少し違うのですがこの小説に 似ていたものがありまして、 勘違いかもしれないんですけど この作品がパクられているかも、 しれません (2019年8月17日 19時) (レス) id: 8bef809b57 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - ありがとうございます!! (2018年3月3日 20時) (レス) id: 7d19fd6c34 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 16時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒兎 | 作成日時:2018年1月15日 0時