27話:後ろの笑い顔 ページ27
オールマイト視点
ブーッ
終わりのブザーがけたたましく鳴って、生徒達と彼等が歩いて戻ってくる姿を画面から見ている私は絶句していた。
何故ならば彼らの個性が強力だったからだ。
帰ってきた少年少女達に黙ることしか出来なかった。
すると、いつの間にかそばにいた青年・・・猫黒君が私に問いた。
生徒達に聞かれないよう、背伸びして耳元で、そっと。
「生徒は傷物にしちゃ駄目なんでしょ?」
私はその質問にいいや。と、応えようとした。リカバリー・ガールがいるため、大抵の傷ならば治せるからだ。
しかし、私は言えなかった。
言っては駄目な気がした。
嫌な悪寒がした。
言ったら、言ってしまったら大変なことになると思ってしまった。
だから私は、
「・・・・・・あぁ」
と、答えるしかなかった。
あの時、青年は何を思ったのか。笑っていたが、その笑い声は私の顔が青ざめている事をわかったような声だった。
評価が終わり、すぐに私はその場から去った。
最後、ちらりと彼らの方を向くと、彼と生徒は何かを言い合って笑っていた。
「・・・ゴホッ」
だが、私はそれを最後まで見るのを止めた。
何故なら青年の目だけがこちらを向いて、不気味に笑みを浮かべていたからだ。
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名無し - 少しよろしいでしょうか? 内容は少し違うのですがこの小説に 似ていたものがありまして、 勘違いかもしれないんですけど この作品がパクられているかも、 しれません (2019年8月17日 19時) (レス) id: 8bef809b57 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - ありがとうございます!! (2018年3月3日 20時) (レス) id: 7d19fd6c34 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - 更新楽しみにしてます! (2018年2月17日 16時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒兎 | 作成日時:2018年1月15日 0時