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ちゅん ちゅん 、ちゅん ちゅん 、
という 小鳥のさえずりで 起きるわけもなく 。
ブー ブー 、という 携帯の音で 起きた 。
画面を見ると 、永島 セナ 、の文字 。
緑色の 応答ボタンを タップする 。
「 はい 、なんすか 。 」
「 いや 、昨日 佐野さんの家の ご飯とお掃除を
任されたので 。何時に 行けばいいですかね ？ 」
アレ 、俺 そんな事 言ったっけ ？ と
思いつつも 、なんとか 返答する 。
「 ん〜 、今 何時ですか ？ 」
「 ９時半です 。 」
「 じゃあ 、１１時で お願いします 。 」
「 はい 、わかりました ！お昼ご飯 の 用意も
しますね 。 」
「 あざっす 、じゃっ 。 」
と返し 、終了のボタンを 押す 。
あ〜 、思い出した 。昨日 頼んだんだ 。
やっと 頭が冴えてきた ところで 、
部屋を見渡してみる 。
脱ぎっぱなしの 服に 、空き缶などが散乱している
机 、キッチンには 昨日のピザ 。
いや 、自分で言うのも アレ だけど 汚ねえ 。
とりあえず 、ちょっと 片すか 。
服を 洗濯機に 放り投げ 、空き缶は 全部 ゴミ箱へ 。
ピザも ゴミ箱に 捨てた 。
ごめんな 、ピザ 。と思いつつも 時間が
迫ってきている事に気付き 、
片付けのペースを上げる 。
１１時前 。なんとか キレイに なった部屋を見て 、
優越感に 浸っていると 、それをかき消す様に
ピーンポーン 、と無機質な 音が 響く 。
インターホンを 見ると 、荷物をたくさん
抱えた セナさんの 姿が 。
俺は 急いで 玄関に行き 、ドアを 開けた 。
「 わっ 、すいません 、ちょっと早く着いちゃいました 。 」
「 いや 、いーっすよ 。汚いですけど どうぞ 。 」
「 お邪魔しま〜す 。 」
セナさんは 部屋を グルグルと 見渡していた 。
「 … あの時は すいませんでした 。 」
なんていきなり言うもんだから 、俺は 驚いて
息を呑んだ 。
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作者名：サノﾝタンﾒﾝ | 作成日時：2018年1月23日 2時
