紫陽花 37 ページ40
──N国、応接室にて。
中身のない話題を繰り広げ、時間を稼ぐオスマン。そんな彼の思惑など知らぬ哀れな外交官は、ぺらぺらと無駄に回る口で自慢げに話している。
つまらなさそうにオスマンの後ろで待機しているゾムのインカムに、ﾋﾟﾋﾟｯと音が入った。
そして入ってくるのはよく通る声。
《HQより連絡！対象者の保護を確認、これよりORに入る！総員待機せよ！》
｢───カハハッ｣
思わず笑い声が漏れた。
それに反応したのは向こうの外交官。訝しげに表情を歪めている。その瞳には、何処と無く畏怖を浮かべていた。
｢何かございましたか？｣
｢ひひっ、オスマンもうええ？ええやんなぁ？｣
外交官の問いかけに答えず、ゾムは深緑の敏腕外交官が座っているソファの背もたれに垂れかかる。
フードから覗く口元は、愉快そうに三日月を作っている。
｢だぁめよ。まだ開始の合図は出とらんやろ？もう少し待ちな｣
｢ちぇっ｣
唇を尖らせ拗ねたような口振りをしたが、すぐに笑みを浮かべ愉しそうに鼻歌を歌い出した。
明らかに様子が違う2人に外交官は戸惑っている。
｢いやいや失礼しました。ふふ、少し楽しいことが起きそうなものでして…
あぁそうです。貴方に言うことがあるのでした。
幼い子どもを無理やり犯す趣味はどうかと思いますよ？ふふ｣
青ざめた男に、深緑の瞳を弓なりにし嗤った。
＊＊＊
HQ＝司令部
OR＝作戦可能態勢
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すずねこ - 更新頑張ってくださいね❗ (2022年7月11日 20時) (
レス) @page48 id: 5c9b7042cd (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 夜さん» 続きは書きたいです…！ですがリアルが忙しくなかなか更新できないのが悔しいです…！コメントありがとうございます！待っていただければ、いつか、いつかは！！書きますのでお待ちください！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 8e20d2cd66 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて一気読みしてしまいました！まだ続きは書かれる予定ですか？書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください！ (2021年2月5日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます！パスワードの件はご迷惑おかけしました…(；´Д｀)最初の頃から見ていただきとても嬉しいです！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: fa99c77dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - またこちらの作品が読めて嬉しい限りです。連載初期から文が素敵だと思い愛読してました。急に検索しても出てこなくなった事に驚きましたが、パスをかけられていたと知り納得しました。詳しい事情は分かりませんが、これからも頑張って下さい。更新楽しみにしています。 (2020年10月13日 22時) (レス) id: 18e5b459af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノウ | 作成日時：2019年10月30日 13時
