紫陽花 28 ページ31
ht｢怪我が酷い…かなり痛い？｣
｢こう言っては何ですが、慣れてしまっているのであまり…｣
ht｢そっか…(Aにこんなことしたあの豚野郎は絶対殺す)｣
ひとらんらんさん、米神に青筋走ってますよ。
感動的な再会に目を潤ませながらも、エーミールは自分のやるべき事をこなす為にひとらんらんに声をかける。
em｢ひとらんらんさん、もう大丈夫ですか？｣
ht｢あ、エミさんごめんね。時間取っちゃった？｣
em｢いえ、こちらこそご兄妹の再会を邪魔してすいません！ですが、先にAさんの爆弾を解除した方がいいでしょう？｣
早めに取り掛からなくては、向こう側の鬱先生達との兼ね合いもある。どちらかの爆弾を解除出来れば、お互いの人質関係は無くなるのだ。
ひとらんらんはAの前にエーミールを引っ張り出す。
ht｢こいつはエーミール。俺の仲間だよ｣
em｢初めまして、Aさん。私はエーミールと言います｣
｢Aです。兄様がお世話になっております。
ええっと…エーミールさん、でよろしいですか？｣
em｢お好きに呼んでもらって構いませんよ。
…では、まず貴女の首にある爆弾を外させていただきます。ああ！安心してください、これでも爆弾に関しては詳しいんです。
初対面の私に任せるのは恐怖を感じるかもしれません。ですが、どうか任せてください｣
エーミールは決して、爆弾を作ったり解除したりする完全なプロフェッショナルではない。
その貪欲なほどの知識欲の高さゆえに、爆弾に関してW国の誰よりも詳しいが、その分失敗もしたことは多くある。
でも、エーミールだからこそグルッペン達や当事者の身内のひとらんらんは彼を抜擢した。
その信頼を打ち砕くようなマネはしたくない。
仲間の、友人の思いを背負ってエーミールはここにいる。
エーミールはAのベッドの傍で片膝をつき、細いAの手を握り目線を合わせる。
珍しい乳白色の瞳と紫陽花色の瞳が交じり合う。
｢兄様が信じた御仲間を疑うなどありえません。
どうか、宜しくお願い致します｣
ふわりと笑ったその瞳には、懐疑も恐怖も何一つ浮かんでいない。
そこにあるのは、覚悟を決めた女の瞳。
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すずねこ - 更新頑張ってくださいね❗ (2022年7月11日 20時) (
レス) @page48 id: 5c9b7042cd (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 夜さん» 続きは書きたいです…！ですがリアルが忙しくなかなか更新できないのが悔しいです…！コメントありがとうございます！待っていただければ、いつか、いつかは！！書きますのでお待ちください！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 8e20d2cd66 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて一気読みしてしまいました！まだ続きは書かれる予定ですか？書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください！ (2021年2月5日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます！パスワードの件はご迷惑おかけしました…(；´Д｀)最初の頃から見ていただきとても嬉しいです！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: fa99c77dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - またこちらの作品が読めて嬉しい限りです。連載初期から文が素敵だと思い愛読してました。急に検索しても出てこなくなった事に驚きましたが、パスをかけられていたと知り納得しました。詳しい事情は分かりませんが、これからも頑張って下さい。更新楽しみにしています。 (2020年10月13日 22時) (レス) id: 18e5b459af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノウ | 作成日時：2019年10月30日 13時
