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紫陽花 24 ページ27

サイレンサー付きの拳銃で屋敷にいる男たちを容赦なく撃っていくショッピ。
その横で、鬱先生は予め調べておいた屋敷内の見取り図から、現在地を割り出している。
ふぅ、と息をついたショッピは周囲をぐるりと見渡しす。ショッピにより殺された人間たちの死体ばかりで、すでに近辺で息をしているものは二人だけであった。

「大先生、こっちは片付きましたよ」
「さっすがショッピくんや〜。さて、こいつらが隠しとる仕掛け通路を見つけよか」

森の奥といえど訪れる人はいるようで、奴らは巧妙にも地下室への通路を他人には見えない形で隠していた。
鬱先生は廊下を道なりに歩きながらコンコンと壁を叩いていく。その後ろを附随しながらショッピは周囲を警戒する。
すると、ゆっくり歩いていた鬱先生が足を止めた。
コン、コンコンと何度か叩くと「ここやね」と言い、その叩いた壁の部分の横をグッと押した。
押された部分が凹み、カチッとスイッチが入ったような音がすると、叩いていた壁が開いていき人二人分が入れるような大きさになった。
壁があった向こう側は、薄暗い一本道の通路があった。

「…血の匂いがしますよ、しかもかなり濃い」
「入り口開いただけやのにここまで匂ってくるなんて…まさか」

神妙な顔をした2人は、薄暗いその道を歩いていく。
カツ、カツと靴の音が響くほどの静かな空間。しかし、それすら気にならないほどの強く濃い血の匂い。
普段から戦場に身を置いているショッピや、後方支援でも軍人である鬱先生は血の匂いに慣れているが、それでも異常だと感じた。
通路をそのまま歩いていると、道の向こう側に開けた空間があるのが見えた。

それを確認した鬱先生は懐に手を伸ばし拳銃を握る。
ショッピも拳銃のグリップを握り直し、猛禽類のように目を細めた。
開けた空間に出る前に一度足を止め、そして拳銃を構えながらバッと一気に足を踏み入れた。







「……嘘やろ」

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すずねこ - 更新頑張ってくださいね❗ (2022年7月11日 20時) (レス) @page48 id: 5c9b7042cd (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 夜さん» 続きは書きたいです…!ですがリアルが忙しくなかなか更新できないのが悔しいです…!コメントありがとうございます!待っていただければ、いつか、いつかは!!書きますのでお待ちください! (2021年4月5日 23時) (レス) id: 8e20d2cd66 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くて一気読みしてしまいました!まだ続きは書かれる予定ですか?書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください! (2021年2月5日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます!パスワードの件はご迷惑おかけしました…(;´Д`)最初の頃から見ていただきとても嬉しいです! (2020年10月13日 23時) (レス) id: fa99c77dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - またこちらの作品が読めて嬉しい限りです。連載初期から文が素敵だと思い愛読してました。急に検索しても出てこなくなった事に驚きましたが、パスをかけられていたと知り納得しました。詳しい事情は分かりませんが、これからも頑張って下さい。更新楽しみにしています。 (2020年10月13日 22時) (レス) id: 18e5b459af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノウ | 作成日時:2019年10月30日 13時

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