紫陽花 17 ページ20
zm｢エミさん、あの手の爆弾って解体したことある？｣
em｢私は別に爆弾担当ではないんですけど…
まぁ、したことはありませんが、出来ないこともないと思います。
ただ画面が些か不明瞭な所があるので、どう言ったタイプなのかは把握できそうにないです｣
ゾムとエーミールの会話に鬱先生が補足を足す。
ut｢あれは遠隔操作可能の即死型やな。
加えてショッピくん曰く、お互いが人質に取られとるらしいから下手に動くことも出来んのよ｣
gr｢成程な…。
アルジェント、と言ったか。
彼は現在地下牢で囚われているようだが、ひとらんらんの妹の様子は分かるか？｣
ロボロはグルッペンの言葉に黙り込み、鬱先生はため息を吐いた。
ut｢…ある。ある、けど…
…とんちとシッマ、げどちゃんとショッピくんを抑えといてくれんか｣
syp｢…は？｣
ht｢ちょっと待って、まさか…｣
不穏な言い様の鬱先生に、名指しされた2人は動揺し身体を乗り出したが、その隣にいたトントンとコネシマに肩を掴まれる。
ロボロは黙ってパソコンのキーを叩いた。
薄暗い地下牢から一変、そこは真っ白な個室に切り替わる。
室内は質素な造りで、ベッドと枕元近くに折り畳まれた車椅子しか置かれていない。
そのベッドには華奢な女性が伏せていた。
…女性の手首と足首にはアルジェントと同じく枷が嵌められ、首には彼と同じ爆弾付きの首輪。
それだけではなかった。
首元から足先にかけて服の部分を除きほぼ全てが包帯に覆われている。…恐らくだが、服の下にも同じように包帯があるのだろう。
顔には大きな傷は付けられていないが、ガーゼなどは貼られており、頭にも黒髪を隠すように包帯が巻かれている。
先程と違い明るい環境だからこそ、ハッキリと見えた女性の痛ましい姿に一同は息を呑んだ。
アルジェントは成人男性で、前々から鍛えられていたのか怪我をしていても戦争をしている彼らにとっては見慣れた姿でありあまり動揺することは無かった。
しかしAはほぼ一般人なのだ。
ひとらんらんの一つ下の彼女が既に成人であるということが信じられないほど、やせ細って小柄に見えたというのも、痛ましさを助長させた。
包帯には赤い血が滲んでおり、まだ出来て新しい傷なのだということが伺えた。
肌は青白く、映像越しでは息をしているのかどうかすら不安になる程だった。
ひとらんらんとショッピから、鋭く重たい殺気が膨れ上がったのを感じ、鬱先生は見せたくなかったと項垂れた。
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すずねこ - 更新頑張ってくださいね❗ (2022年7月11日 20時) (
レス) @page48 id: 5c9b7042cd (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 夜さん» 続きは書きたいです…！ですがリアルが忙しくなかなか更新できないのが悔しいです…！コメントありがとうございます！待っていただければ、いつか、いつかは！！書きますのでお待ちください！ (2021年4月5日 23時) (レス) id: 8e20d2cd66 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて一気読みしてしまいました！まだ続きは書かれる予定ですか？書いてくださるならいくらでも待つので更新頑張ってください！ (2021年2月5日 21時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - ウルズさん» コメントありがとうございます！パスワードの件はご迷惑おかけしました…(；´Д｀)最初の頃から見ていただきとても嬉しいです！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: fa99c77dd8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ - またこちらの作品が読めて嬉しい限りです。連載初期から文が素敵だと思い愛読してました。急に検索しても出てこなくなった事に驚きましたが、パスをかけられていたと知り納得しました。詳しい事情は分かりませんが、これからも頑張って下さい。更新楽しみにしています。 (2020年10月13日 22時) (レス) id: 18e5b459af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノウ | 作成日時：2019年10月30日 13時
