信用出来ないこの世界で (ページ44)

今日:11 hit、昨日:29 hit、合計:7,043 hit

GAME42 HER PRETENDER ページ44

・

「や〜、シノノンの部屋は綺麗だね〜」

『路々さん、それ以上動いたら部屋から追い出すからね』

「お〜、怖い怖い」

思ってもないくせに

パーカーを脱いで備え付けの洗濯機の傍に置いとくついでに洗面所で服に血がついてないかの確認。パッと見ついてなさそうなのでクローゼットからパーカーを取り出す。

「ありゃ、その制服は着なくていいのかいシノノン。カリリンと同じ制服コーデになれるよ」

『………誰が中学の制服何て着るか』

「おー、顔が怖いよシノノン」

思ったより低い声でそうは言ってもやっぱり路々さんは気にする素振りを見せない

この際気にしない態度でいられるのは諦めた。だがこうもおちょくられるとは…路々さんには何を言ったら態度を改めるんだ？

パーカーに着替え終わりいつもの様にフードを被る。やっぱりこれは手放せないな

後は……

つい最近確認したケースに手を伸ばしかけ手を止める

『路々さんはいつまであそこで立てこもると思う？』

「ん〜…ボクの見解的には司令塔を見つけれるかどうかにかかってると思うよ。だがまあ、アルパカくんもこのゲームを長く続けて欲しくはないだろうし今日を入れて2日、3日ぐらいはかかると思うが…。アルパカくんがどれ位怒っているかにもよるかもね〜」

少なくともそれくらいか…

ま、パカが僕らに怒っているのは当たり前だし日数がかかっても仕方がない。そうなるとこの前確認ついでに分けといて正解だったな

ケースから小瓶と持ち運ぶようの小さなケースを取り出す

小瓶をわざとチラつかせ視線を誘導している内に小さいケースをポケットに入れる。

『僕の用事は終わったから、次は路々さんの部屋に行こう』

電気をつけなくて正解だったな