GAME19 DON'T LOOK BACK ページ21
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「はぁ…!?」
更屋敷さんを初め他の人も鳩が豆鉄砲を食らったかのような表情をしてたけどそんなの僕には関係ないし
「じゃあ、俺とも友達になりませんか。俺、入出アカツキといいます」
居たわ物好き
そんなことを思いつつ内心驚いていた
「ばっ…またあんたは…」
そう更屋敷さんが言っている間にも10円玉は動いていく
《はい》
「OKもらいました!」
元気よく入出が言ってる横で私は息をつく
「バカあんたアホ…バホー!!」
まぁバカなのは今に始まったことじゃないでしょ
「…次で最後だ」
最後の願い何てろくなものじゃないでしょ…
動いていく10円玉が指したものは
《あ》
《か》
《つ》
《き》
《し》
《の》
《ん》
僕と入出の名前
嫌な予感がする…
「ど、どうすんのよこれ…」
そんな更屋敷さんの言葉を境に後ろに強く引っぱられる
ドサッと音を立てて僕は尻もちをつく
『…は?』
横を見ると入出も僕と同じような状態になっていた
なるほどね…
冷や汗が頬を伝う
「ちょ…なにしてるのよ!?なんで指を…」
更屋敷さんが困惑した声を出している
僕だって好きで指を離したわけじゃないから流石にこれは許して欲しい
「え、ええと…今、なにかに引っぱられてっ…わっ」
『なっ…!』
説明するまでもなくまた引っぱられていく
確かこの教室、ベランダがあったはずだよな…?
そこに連れ去られたら不味い…
「おい、なにふざけて…」
いやいや、こんな状況でふざけられる訳ないでしょ
僕の最悪な予想が当たったのか僕と入出はベランダに座らせられた
隣にいる入出をチラッと見る
フードのせいで見ずらかったけど顔面青白だった
そりゃそうだろうね
「!あいつら変だぞ!!」
駆堂がそう言って僕達に駆け出していくのと同時にゆっくりと後ろに重力が逆らう感覚がした
「……しろ」
『「うしろ、誰かいます/いる」』
そして僕は意識を失った
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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時