GAME09 DON'T LOOK BACK ページ11
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あの後パカに連れてこられた教室は物凄く空気が悪い
まあ無理も無いか
「皆様グッモーニン!今日から新学期ですね…おや空気が悪いですねぇ」
誰のせいだと思ってんだ…
「それではまずこれから苦楽を共にする仲間の自己紹介とまいりましょう
窓際から順にお名前と得意なゲームジャンルを元気な声で!お願いいたします」
「はい!はじめまして入出アカツキです!得意なゲームは脱出ゲーム!!自然と旅行と肉球全般が大好きです!!」
入出のお手本の様な自己紹介にツッコミたくなる
「ノリノリか!」
そう言って女の子がどつくと鈍い音が立つと共に入出が机に項垂れる
「せ…先生が元気よくって」
今にも死にそうな声をだしてんじゃん…
「あんた危機感ってもんがないの!?私たちこいつに誘拐されてるのよ!しかもこんな気味悪いところに…」
そう言って女の子は机の上にポツンと置いてある花瓶に目を向ける
確かにあれは気味が悪い
「入出様はなんと第1ステージの瞬間閲覧者数をトップでクリアされております
優勝者にはクリア後に追加ボーナスがありますからねどうか奮ってご参加ください」
そう言っているパカだが言われてる入出はパンダに夢中だった
というかボーナスってなんだろ…
「入出様パンダはあとでそれではお隣へ」
入出の次は僕と同じ位の身長の子かな
腰に付いてるのは閃光弾か
「い…伊奈葉ヒミコです。好きなゲームは育成シミュレーションです。動物育てたり農園作ったりするのが好き…なので…」
確かにそういうゲームやってそう
「伊奈葉様ありがとうございます。貴方のささやき実況じつはワタクシとりわけ熱心に拝聴してましてこうして生声をお聴きできるとはファンとして光栄の至り…ぜひ一度ささやいていただけないでしょうか」
「え…」
生唾を飲みながら接近するパカに伊奈葉…さん…も困惑していた
傍から見てもドン引きのキモさだ…
「アイ ラブ…ミスター パカ…とみっ…耳元でっ」
そのパカの発言に鳥肌がたつ
何故だろう物凄く嫌な予感がする…
「なにとぞなにと、ぞ」
そう言うパカの後ろの黒板に不良の男の子が勢いよく打ち付ける
手に持ってるのは鉄パイプか
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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年12月29日 14時