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27時間目 ページ34



「今日もいるのかな、あの転校生」


若干嫌な顔をしながら隣にいる時透くんがそう言ってくる


『いると思いますよ』

「あのままじゃいつまで経ってもガムテープでグルグル巻きにされそうだけどね」

『あはは…そうですね』


そんな会話をしながら教室に向かっていると教室から声が聞こえてくる

この声は殺せんせーでしょうか


「先生の財布の残高…5円!!」

「お金云々より殺せんせーってお金貰えたんだね」


確かに…地球を爆破させると言ってるのにですね


「あ、時透くん七瀬さんおはよう」

『おはようございます渚さんに杉野さん』

「今度は忘れられてなかった…!」


杉野さん…一昨日のは申し訳なく思ってます


『それにしても、殺せんせーの財布の残高が5円の理由って……あぁそういう事ですか』


遠巻きに見えた自律思考固定砲台さんが色々と変わっていた









「庭の草木も緑が深くなっていきますね。春も終わり近付く初夏の香りがします!」


液晶全体には自律思考固定砲台さんの全身が写しだされていて音楽がなっている

声の声色も変わっていて昨日や一昨日と全然雰囲気が違いますね


「何ダマされてんだよおまえら全部あのタコが作ったプログラムだろ
愛想良くても機械は機械どーせまた空気読まずに射撃すんだろポンコツ」


何もそこまで言わなくてもいいじゃないですか…


「……おっしゃる気持ちわかります。寺坂さん昨日までの私はそうでした。ポンコツ…そう言われても返す言葉がありません」


寺坂さんに言われて泣き出した自律思考固定砲台さん


ピコン


スマホの通知が鳴る

確認すると任務が来てました


「でも皆さんご安心を殺せんせーに諭されて…私は協調の大切さを学習しました。私の事を好きになって頂けるよう努力し、皆さんの合意を得られるようになるまで…私単独での暗殺は控える事にいたしました」


泣き終えた自律思考固定砲台さんがそう言い終える

この様子ならクラスに馴染めそうですね

でも…何かが引っかかります


「柚子早く行くよ」

『あ、待ってください。殺せんせー用事があるので帰りますね』


「あ、ちょっと二人ともまだ(ピシャン)行ってしまいましたか…」

「あの二人はいつもああなんですか?」

「まぁ…そうだね…」


歯切れ悪く言った渚に対して自律思考固定砲台は数回瞬きをした後、二人が出ていった扉を見ていた

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設定タグ:暗殺教室 , 鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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Ruriyuri - 読んでてとても面白いです。続きが待ち遠しいです‼️ (2022年3月16日 21時) (レス) @page39 id: 825b0bc841 (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 投稿お疲れ様です!とても面白いです!続き待ってます! (2020年4月12日 11時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしています! (2020年3月31日 11時) (レス) id: 104d0cd352 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪雅 | 作成日時:2020年3月30日 23時

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