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第29話ページ30

お腹がすいて目が覚める

『…いつの間に寝てたんだろ、』

時計を見ると夜中の１時

とりあえずリビングに降りると電気がついてる

阿｢あ、目覚めたの？｣

『阿部ちゃん、』

『お腹すいちゃって』

阿｢舘さんがAの分冷蔵庫入れてたよ｣

『ありがとう～』

舘さんが作ってくれたご飯を温めて
ダイニングテーブルの阿部ちゃんの前に座る

『まだ起きてたんだね、なにやってるの？』

阿｢勉強｣

『みせて～』

阿｢隣行っていい？｣

そう言って前の席から隣に移動してくる

『私理数系さっぱり、これとかわかんないもん』

阿｢あ～、これはね｣

なていつの間にかご飯を食べ終わるまで
あべちゃん先生の授業

食べ終わる頃にはすっかり出来なかった計算が
出来るようになる

『ほんとにわかりやすい！びっくりした！』

阿｢ありがとう笑｣

阿｢付き合ってもらっちゃってごめんね｣

『んーん、大丈夫』

『そろそろ寝よ？』

阿｢うーん、ちょっと眠れなくてさ最近｣

よく見ると隈がある

『じゃあちょっとまってて』

不思議そうな顔をする阿部ちゃんを待たせて
キッチンに行く

牛乳もあるし、ホットミルク作れそう

『はいこれ、ホットミルク』

阿｢わ、ありがとう、頂きます｣

コップを両手で持ってふーふーする姿は女子だ

阿｢…ん、おいしい｣

『それは良かった』

飲み終わる頃にはすっかり眠くなったみたいで

阿｢眠くなってきたかも、｣

『ふふ、よかった』

阿｢…せっかくA独り占めにできたのにな、｣

『へ、？』

そう言って私を抱きしめてくる

『ちょ、あべちゃん？』

すると私の顔に頭を埋めてくる

髪の毛がくすぐったい

しばらくして離れると

阿｢充電完了｣

なんて、可愛らしく言ってくる

阿｢それじゃ、おやすみ、｣

『…おや、すみ』

頭がついていかない私を置いて阿部ちゃんは部屋に
戻っていった

私も落ち着かなくて直ぐに自分の部屋戻った