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第16話ページ16

『そういえばどこにいくの？』

目の前の運転席に座るひーくんに問いかけると

ミラー越しに目が合ってクシャッと笑う

岩｢秘密だよ、なー？佐久間｣

佐｢秘密秘密ー！｣

そう言ってニコニコ目線を合わせる2人が可愛くて

じゃあ楽しみにしておこうとそれ以上聞かなかった

どんどん都会のビル群から離れて自然が多くなる

綺麗な景色が広がってて空気がおいしそう

『ひーくん、窓開けてもいい？』

岩｢んー、いいよ？気を付けてね｣

『やった』

窓を開けて顔を出す

『んーーー、最高』

すると後ろからさっくんがグイッと距離を近ずけて

私の手に手を重ねて窓から顔を出す

後ろからハグされてるみたいで、

とゆうかもうハグされてるよね？

顔が赤くなるのがわかる

佐｢…顔赤いよ？｣

私にだけ聞こえる声でそう囁く

佐｢んふふ、可愛い｣

岩｢ほらー、もうすぐ道悪くなるから顔しまって｣

そう言われて素直に顔を引っ込めて窓を閉める

隣に座るさっくんを横目で見ると

佐｢～♪｣

呑気に鼻歌を歌ってる

横顔綺麗だな～て少し眺めてると

岩｢ついたよ｣

そう言って車が停まる

車をおりると隠れ家みたいなオシャレなカフェ

『可愛いー、』

佐｢喜ぶと思った！｣

岩｢疲れてると思ってさ、二人で決めたんだよ｣

『…ありがとう！嬉しい！』

その気持ちだけで胸がいっぱいになる

佐｢ほらいくよー？｣

そう言って右手はさっくん
左手はひーくんが握ってカフェに連れてかれる