第二話 鈍色の金属片 ページ11
ハインは焼け焦げた本棚の欠片を手に、晴天の下に輝く海を見渡した。沖合には多くの海賊船が浮き、モックタウンから付かず離れずの距離を保っている。あれは争いに巻き込まれたくないとばかりに逃げ出した海賊達なのだが、そのほとんどは暫くすればモックタウンに戻って来るはずだ。
驚いて一斉に飛び立った鳩が、しばらくしたら戻ってくるように。海賊達もまたモックタウンに戻ってくる。
では革命軍は？
革命軍は…きっとすぐには戻って来ない。
けれどもジャヤ海域から離れることはない。当分は動かず近くに潜んで、政府やドフラミンゴの動きを観察しつつ、その後の行動をどうするのか決めるのだろう。その間、新拠点を構えるに丁度良い島が付かず離れずの距離にあるのだ。
どうしようかなと考え始めたハインは、しばらく沖の海賊を眺めていたが、ふと戻ってきた町民に気がついて振る舞いを変える。大丈夫ですよと声を掛け『この街を荒らした革命軍は七武海が討ち取ってくれました』とドフラミンゴを持ち上げた。日常生活を崩された町民達は、景観の変わってしまった町を落ち着きなく見渡している。家が戦闘に巻き込まれたのだろう、悲観に暮れている家族もチラホラと見られた。しかし『ドフラミンゴさんがモックタウンの治安維持活動に御助力くださいます』と伝えれば、多くの人々が微かにだが安堵の色を浮かべ、この七武海を緩やかに受け入れていた。
「です。」
「仕方ねェな。」
くるりと振り向いたハインはドフラミンゴを見上げ、町民を指差しながら全てを『です』に要約して言った。
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poidf(ポイドフ)(プロフ) - 誤字も見付けたら教えてくださいまし (11月18日 18時) (
レス) id: 24e80c86dc (このIDを非表示/違反報告)
poidf(ポイドフ)(プロフ) - どこかにルビ振る為の■が混ざってるかもしれません。混ざってないかもしれない。忘れましてよ。見つけたら教えて。 (2023年3月7日 22時) (レス) id: 24e80c86dc (このIDを非表示/違反報告)
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