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「…馬鹿なのか、君は」
「間違いに気づけたんだから、馬鹿ではないと思うけれど…」
「そういうことじゃないだろう…」
階段にはドラコの大きなため息が響いた。
「全く。他人を庇って薬を浴びる馬鹿がいるか」
「体が先に動いちゃうタイプなの。分かってて放っておくのも心地悪いし…しょうがなかったのよ」
…数分前、手順を間違えたグリフィンドール生、ネビル・ロングボトムが大鍋を爆発させた。
魔法薬が得意なドラコとペアを組んでいた上、どうやら自身も魔法薬が得意だったようで、直ぐに薬を完成させたAは、周りを眺めていた。
ふと彼女の目に留まったのは、少しぽっちゃりとしたグリフィンドール生。
それ、入れる順番が違うわよ。
口が開くよりも体が先に動いた。大鍋が爆発すると思ったAは、ネビルのローブを引っ張り、彼を鍋から離す。
案の定、手順を間違えた魔法薬は爆発した。
その薬をたっぷり浴びてしまい、Aの肌は腫れてしまったわけである。
グリフィンドールを減点したスネイプは、杖を一振り、床に溢れた薬を片付けると、
Aとペアを組んでいたドラコに「Ms.オルティスを医務室へ連れていくように」と命じた。
…そして現在に至るわけである。
「ドラコ、ごめんなさい、もう少しゆっくり歩いてくださる？」
Aの手を引き、ずんずんと階段を上るドラコは、ハッとしたように急に歩くペースを落とした。
「…すまない」
ドラコがはっとして振り向き、そう言ったのを聞いたAは、思わず「ふふ」と笑ってしまった。
「ドラコって案外素直よね」
「僕をなんだと思ってるんだ？謝罪ぐらいできるさ」
「ふふ、そうね。ありがとう」
礼を言えば、「別に礼を言われるまでの事でもない」とドラコは再び前を向いて歩きだした。
「あ、」
階段を上りきると、何かを思い出したかのようにドラコが声をあげた。
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エマ - ただただ大好きです！ドラコ推しだからほんとに好きなんですけど、変にくっつけようとせずにいい距離感からじわじわ来る感じが大好きです。 (2022年3月22日 17時) (
レス) @page46 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
深海(プロフ) - フルカワさん» こんにちは、コメントありがとうございます。夢主の目は黒になります。緑は変更し忘れです、申し訳ございません。これからも本作をお楽しみいただけますと幸いです。 (2021年6月12日 16時) (レス) id: 0f597031c7 (このIDを非表示/違反報告)
フルカワ - めちゃくちゃ好きです！！！質問なんですけど、夢主ちゃんの瞳の色って黒なんですか？緑なんですか？緑とも書いてある場面があったので！！！！ (2021年6月12日 14時) (レス) id: 08ebd560d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年5月22日 20時
