降りしきる雨は紅葉の夢を見るか (ページ28)

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✧関係
安倉圭【陸原くん(もしどちらかが死んでしまう際には「睦月」)/圭】
　お互いの親が学生時代に同級生立った関係で、幼いときによく会っていた。親同士が話している間、一緒に遊んでいたために仲が良かった。しかし、小学生になった頃から睦月が親についていかなくなったことで関係が一時、途絶する。
　高校生になり同じ高校ということを知り、気まずさを覚えながらも一年生の一学期は交流していた。しかし、事件後に睦月が自主休校し出してしまったためにあまり会えずに今に至る。
　お互いに昔ほどまではいかずとも、また仲良くしたいとは今でも思っている。しかし、睦月の方は再開まで年単位のブランクがあり、数年間でお互い、見たものや経験したことが違うために心の有り様が仲良くしていた頃から変わってしまっているであろうこと、また、自分が不良になってしまったことで圭がきっと自分を100％どころか50％の友としてすら受け入れてくれないと勝手に思い込んでいる節があり、その諦めが「関わりたくない」意思表示であると誤解を招き、関係が拗れている。
　ゲームが始まった後は、誤解を招くような言動のせいで疑われる睦月を圭がかばったりする。これには昔の睦月を知るがゆえの部分が大きい。

彩堂叶音【陸月君/彩堂】
　在学中はクラスメイト以上の関係ではなかった。お互い、話したことも話そうと思ったこともなく、喧嘩の噂が一人歩きしていたこと、普段教室に居ないことなどから叶音は睦月に対して恐怖を感じ、苦手にしていた。
　ゲームが始まった後、泣いている叶音に睦月は厳しい言葉をぶつけて奮起させようとした。ひとりでも多く生き残って卒業したいという思いゆえの発言だったが、一時的に負の方向に取られていた。

陽向朝【睦月くん/陽向】
　睦月がこっそり演奏に耳を傾けていた相手。
　初めて鉢合わせたのは、いつもなら演奏が終わるとすぐに立ち去る睦月がたまたま聞き惚れ過ぎてその場を動かずに曲を思い返していたところ、片付けを済ませた朝が出てきた時。この際は、不良である睦月を陽向が怖がり逃げてしまったために大した接触は無かったが、その後数回の接触と会話を経て、仲間や名誉のために喧嘩したような睦月の優しい面に気付くにつれ、仲が深まり、朝がピアノ弾いている時に音楽室で色々話すくらいに仲良くなった。
　また、睦月は陽向の情報処理能力に内心一目おいている。

→→←ダブルピース。