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69 you ページ39

紫耀くんは、お客さんなのに私のエプロンを着けて、せっせと働いてくれた。




一つの仕事を終える度に、次なにすればいい?って聞いてくれて




私は、焼くだけの状態にしておいたピーマンの肉詰め作りに専念できた。




それを見ていた紫耀くんが、焼いている私の横へやって来た




紫耀「里花ちゃん、作ってくれたんだ。俺の大好物。めちゃくちゃ嬉しいんだけど」




紫耀くんは、ほんとに嬉しそうな笑顔でピーマンの肉詰めを見ている。




里花「お口に合うか分からないけど、、喜んでくれてよかった!」




私は、その時、ほんの一瞬の出来事だったんだけど、




左手で前に置いてあった胡椒を取ろうと少し手を伸ばしたときに




菜箸を落としてしまって、とっさに拾おうして、右手の小指を少しフライパンに当ててしまった。




里花「あっち!」




私は反射で右手をサッとあげた。




ほんとに一瞬だったし、触った面も少しだったから何ともなかったんだけど




その瞬間、紫耀くんが私の右手をサッと握って




流しの水を出して、冷やしてくれた。




紫耀「里花ちゃん大丈夫??痛くない?どこ痛い?」




紫耀くんは両手で私の右手を優しく握ったまま、ほんとに心配した顔で私の小指を見ている





里花「ちょっと触っちゃっただけだから、大丈夫。何ともないよ」




紫耀「そう?でも一応もう少し冷やそう。後から痛くなることもあるから。」




その時、私の鼓動はなぜかとても早くなっていた。
紫耀くんに優しく握られた右手。



なぜかとても緊張してる、なんでだろう、、




やけどしそうになった小指より、私の顔のほうがずっと熱い。




里花「紫耀くん、手ほんとにもう大丈夫だよ。ありがとう。」



紫耀くんはパッと私の手を離した。




紫耀「あ、なんか触っちゃってごめん」




里花「そんな!心配してくれてありがとう」



紫耀くんをみると、心なしか紫耀くんも顔が赤い。



キッチン暑いかな?




里花「あ、ピーマンが!」




火をつけっぱなしにしていたピーマンの肉詰めは、少しだけ焦げていた。



里花「ちょっと焦げちゃった、、やめとこっかな」




紫耀「え、大丈夫!全然食べれる!!なんなら全部食べたい!」




里花「そう?ありがとう!(笑)



もうこれ盛り付けたら完成だから戻ってていいよ」



紫耀「分かった、あっちで待ってるね。気をつけてね」



1人になった私は大きく深呼吸をしながら、お皿に盛り付けた。



右手には、まだ握られた紫耀くんの手のひらの感触が残っていた。

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Renka(プロフ) - kazunagomiさん» メッセージ見れなかったようですみません!ただいま、パスワード解除してありますので、ご自由にお読みください(^ ^) (2018年7月1日 8時) (レス) id: 4a0dfa4c38 (このIDを非表示/違反報告)
kazunagomi(プロフ) - メッセージを見ることが出来なかったのでもう一度送っていただくことは可能でょうか? (2018年6月29日 22時) (レス) id: d024267474 (このIDを非表示/違反報告)
Renka(プロフ) - ゆあんさん» いつもお読みいただきありがとうございます(^-^)とっても嬉しいです!メッセージにパスワードお送りしますね! (2018年6月21日 11時) (レス) id: 4a0dfa4c38 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあん(プロフ) - はじめまして!!1と2全て読ませてもらってます!凄く面白くて毎回更新楽しみにしてます!3も読みたいのですがパスワード教えていただけると嬉しいです! (2018年6月21日 10時) (レス) id: 794716cbff (このIDを非表示/違反報告)
Renka(プロフ) - cocoさん» お読みいただきありがとうございます(^-^)!パスワードはメッセージにお送りしましたのでご確認ください!引き続きお楽しみ下さい(^-^) (2018年6月20日 18時) (レス) id: 4a0dfa4c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Renka | 作成日時:2018年5月20日 19時

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