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伝導side
柊｢無駄だよ！みんな自分のことでそれどころじゃない｣
柊先生は大きな声でそう呼び掛けた
柊｢さぁさぁ教室に戻ろうか？また爆発しないうちに｣
柊先生は牽制の意を込めてパンパンと手を叩きながら
もう一度大きな声で言った
生徒達は教室に戻りだした
絶望的な面持ちで
私はずっと突っ立っていた
柊｢伝導先生も、早く入ってください｣
『柊先生、口調が変わりすぎではありませんか？』
柊先生の命令を受け流し素朴な疑問をぶつけた
柊｢これが素です。猫被らなくても大丈夫ですよ。だって伝導先生の方が“年上”でしょう？｣
“年上”だと？
まあ、いいか
年齢を推測されて怒るような乙女心は生憎持ち合わせていない
『ああ。じゃあ、あなたのことは柊と呼ぼう。あと、私の事を“先生”と呼ぶのは辞めてくれないか？』
柊はそのお願いに快く頷き、私の事を“透香さん”と呼んだ
柊｢じゃあ、もう一度言いますよ。透香さん、教室に戻ってください｣
『ああ、分かったよ』
敬語で話してくれるということは年上だと認識されているからか
教室に入るとご丁寧に教卓から少し離れた所に椅子が置いてあった
柊に促されて椅子に座ると柊は黒板に地図を貼った
見たところこの学校の地図だろう
柊｢この教室と隣の美術室、トイレ以外はいけなくなった。完全に退路を絶たれたことになる｣
魚住｢全然話についていけないんだけど｣
結城｢え、これどっきりだよね｣
これがドッキリだとしたら物凄い大掛かりじゃないか
こんなもの勿論・・・
柊｢もちろん、リアルだ｣
リアルだろう
柊｢ちなみにこの学校にはさっきみたいな爆弾がいくつも仕掛けられている｣
いくつも・・・
それはダンボールが重たくもなるだろうな
逢沢｢この教室にもばくだんがあるってことですか？｣
柊｢1.2.3｣
柊はそう言って天井のあちこちを指さした
私の上にもあるのかい？
まあ、いざとなったらよけれるがな
何故こんなに冷静なのかって？
慣れてるんだよ
人質とか、テロとかな
ヒーローをしている私にとっては日常茶飯事だ
まあ人質が大勢の生徒達、
その上自分まで人質なのは初めてだな
柊｢わかったら席につこうか｣
柊がそう言うと生徒達は席に着く
柊｢おー走ってる走ってる｣
他人事みたいだな・・・
走らないといけない原因を作ったのはお前だろう
そう思ったが口には出さなかった
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桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年9月12日 8時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - 俺得作品を見つけてしまった！！！更新待ってます！！！ (2019年10月21日 11時) (レス) id: 5598ff3e7d (このIDを非表示/違反報告)
すり下ろし大根クン。 - なんだ、、この小説は！？俺得過ぎるぜ、。更新待ってますねー！ (2019年4月15日 23時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずきぱん | 作成日時：2019年3月3日 23時
