同居人は有名人 5 ≪ﾆﾉﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ (ページ26)

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怒られたあとで。ページ26

アパートには家具や荷物をそのままおいていたから、マンションの部屋より生活感がある。

きょろきょろ周りを見ながら、和が小さなローテーブルの隅に座った。

あ、そういえば来るの初めてだっけ？

なんか変な感じだな。
ここに和がいることが。。。

なんて思いながら、お湯を沸かす。
あ、日本茶しかないわ。

コーヒー飲まないもんな…。

ま、まあいいか。。。

いれたてのお茶を持って和のもとへ。
ちょこんとテーブルにお茶をおいたら

ニノ『今夏なんですけどｗ』

って笑われた。
わかってますけど！！！

冷蔵庫の電源切ってるし、何にもないんだもん！！！
仕方ないじゃん！！！

言いたいけど、さっき怒られたばっかりだから言えず。

『ごめん』

小さく答えた。

和がこっちを見て苦笑い。

ニノ『もう怒ってないから。ね？』

ちょっとほっとする。

ちょいちょいと手招きされたから近くに行ってみたら抱きしめてくれた。

ニノ『明日早いんだわ。だからこことまっていい？』

明日はやいのに、わざわざきてくれたんだね。
じんとしてると。

ニノ『今日金曜日だし。』

え。
それって…

ちらっと顔をあげて和を見る。

ニヤッと笑ってて。

…。もう…。
せっかく感動してたのに。

『明日早いんでしょ？』

って言っても笑ってる。

仕方ないな。
小さくうなづいた。