女武将とクラスメイトの休み時間【新・信長公記】【短編集】

郷土料理食べ合い会(リクエスト) ページ26

ピピピのピさんリクエスト
近々家康くんと付き合う(みたいなの)書きます…！
シロナヘビさんもう暫くお待ちください…！！
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吉岡視点

昼休みに加藤から"また郷土料理が食べたい"と言われ、二つ返事で了承した。

前食ったからし蓮根、美味かったなぁ…。

前は超有名なものをお互い作ったけど、今回は汁物。

食材を持ち寄ってうちんちで作る。

前回って言っても相当前だったから久々でテンションがあがる。

豊臣「何かAちゃん、めっちゃ嬉しそうやな…」

みやび「どうやら加藤くんと郷土料理を作り合うらしいですよ」

豊臣「え"っ何それずっる！？」

『うん全部聞こえちょんけん豊臣
(うん全部聞こえてるから豊臣)』

俺も混ぜてーって言われたけど生憎豊臣、お前はあんまり家に入れたくないんだよ！！(15ページ参照)

結局浮かれた気分のまま放課後を迎えてウキウキしながら帰宅する。

荷物を自室に置き、長い髪を1つに束ねる。

エプロンの紐をキツくしっかりと結んで冷蔵庫やシンク台の収納棚から必要な物を取り出す。

普通に食材とか、使う物とか。

事前に必要な道具は聞いたからそれも合わせて出しておく。

加藤が来るまで時間が余ってしまい、どうせならとお茶を注いで待つ事にした。

冷蔵庫の野菜室と同じ場所で冷やしていたお茶と食器棚からコップを二つ取り、注ごうとした時にインターホンが鳴った。

『ういー』

パタパタ走って玄関まで向かう。

ドアを開けると手一杯に食材を持った加藤が立っていた。

うんどうやってインターホン鳴らした？？

え、気にしたら負け？？

『しんけん全部使うん？』

加藤「いや前からし蓮根出した時に美味そうな顔で食いよったけん、また作る様にからし蓮根ん材料も入っとるくさ」

『マジ！？またからし蓮根食えんの！？』

加藤「その代わりそらきたもちな」

『あ、はい』

そらきたもちが何かって？

そらきたもちって言うのは大分に伝わる美味しいお菓子みたいなもの。

材料に砂糖とかきな粉とかあって、めっちゃ甘くて美味しいんだよね。

うちも大好きでよく作っては皆に配ってる。

前回初めて加藤にも食わしたら凄い絶賛しててさ、それ以来しょっちゅう作るよう頼まれてる。

加藤の荷物を半分位持ってキッチンに戻る。

普通の家より少し広めのダイニングテーブルに食材をドサッと置いた。

『んじゃ、作るかえぁー
(んじゃ、作りますかぁー)』

加藤「やる気が見えんくさ」

いや結構やる気あるよ？

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