女武将とクラスメイトの休み時間【新・信長公記】【短編集】

いつもと雰囲気違くない…？(リクエスト) ページ18

もももさんリクエスト
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日下部視点

朝登校すると何やら教室がどよめいていました。

みやび「一体何があったのですか？」

豊臣「みやびちゃん！Aちゃんの雰囲気違うんよ！」

助けてー、と私に救助を求める秀吉くん。

Aちゃんの雰囲気が…？

その本人を探そうとキョロキョロしていると、ふと声を掛けられました。

『何をそこまで探している？』

みやび「！！Aちゃん！？」

いつもの元気な声ではなく、低く唸る様な声をしていたAちゃん…。

それに大分弁を抜けております…。

『…別に言わなくていい。隣失礼する』

みやび「あ、はい…」

凄く怖いです…。

豊臣「Aちゃんどうしたん…？な、なぁ怖いで…？」

確かにこれは雰囲気が違います、と言うか違い過ぎます！

流石の秀吉くんも怯えてしまっていますし…。

隣のAちゃんを見ると眉を下げて少し頬を赤らめていました。

ま、まさか…！！

『その表情は実に唆る。どう痛めつければもっと見れるだろうか…』

みやび「これはまさかサディズムになられていられるのですか！？」

秀吉「それ何？」

思わず立ち上がれば、邪魔な者を見るような目でAちゃんに睨まれました。

ご、ごめんなさい…。

明智「Aさん、元に戻りますかね…？？」

上杉「心配無いよ、明日には戻っている筈だ」

明智くんや上杉くんもやはり心配致しますよね。

特にAちゃんと仲がよろしいですから…。

みやび「あの、Aちゃん…クラスの皆さんが困っていらっしゃいま…」

言葉を言い終える前に、私は思いっきりAちゃんに叩かれました。

豊臣「みやびちゃん！？」

みやび「…えっ？」

『嗚呼そうだ！その顔だ！どうだ叩かれて？怖いか？その恐怖に満ちた顔が大っ好きなんだよ！！ほら、もっと見せてみろ！！』

流石に、行き過ぎでございます…！！

何より、Aちゃんが手を出したと言う事に皆様驚きが隠せない様で…。

これはサディズムでは無いです、ドSで御座います…。

明智「A、さん…？」

上杉「A…」

『ん？嗚呼うちが手を出した事に驚いているんだな？その驚きの顔に混じった恐怖した顔…実に良い。この様な場にいられてなんて幸せなんだ！』

顔を赤らめ、高らかにそう告げました。

可哀想ではありましたが強制的に気絶させ、そのまま保健室にいる先生に預けました。

次の日、記憶はなかった様ですが叩いた事を覚えていたのかもの凄く謝られました。

〜終〜

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