episode.1 ページ1
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長かったJr.時代、どんな時でも肩を並べて歩いてきた俺たちは、3人の最高の仲間と出逢い、9人でSnowManとしてデビューの夢を掴んだ。
当たり前じゃない、そう身に沁みて分かっているからこそ、できることはなんでもやった。
誰に見られていなくても、頑張ることを止めなかった。
だからこそ、この幸せがいつまでも続けと願わずにはいられなかった。
だけど現実は容赦なく、俺の幸せな日常を奪ったんだ。
戻りたい、どんなに願っても戻れないその日常は、この時からすでに壊れ始めていたのかもしれない。
思い返すとその始まりは１ヶ月程前。
滝沢歌舞伎zeroの７月公演を終え、残り１ヶ月を駆け抜けるために厳しい稽古に明け暮れていた夏真っ盛りの頃だっただろうか。
渡「阿部ちゃんそれ何本目？」
笑いながら言う翔太の言葉で我にかえる。
稽古が始まってまだ１時間足らずだというのに、俺の周りにはあっという間に飲み干したペットボトルが散乱していた。
「なんか、すごい喉乾いちゃって」
まぁこんだけ暑い中動き回ればそうだよな、なんて翔太も言っていたけど、今までこんなことあったっけ…？
この時ほんの少しだけそんなことを思ったけど、それ以上は特に気にも留めなかった。
しかしそれは日に日にエスカレートし、ついにはメンバーに止められるまでに増えていった。
ある日の公演中、袖に捌けたと同時に置いてあった水に手を伸ばす。
もうそのことしか考えられないくらいに喉が渇いていて、１本、２本と次々に流し込んでいった。
それでも足りず３本目に手を伸ばしたところで、誰かに腕を掴まれそれを阻止された。
岩「そんくらいにしとけ。あんまり腹に入れると声張れなくなるぞ。」
「え、、うん。」
水くらい好きに飲んだって良いじゃん、そう思いつつも照の言うことも納得できたからそこで手を止めた。
そこからは休む間も無く出番が続き、終演まで水を口にすることができなかった。
さっき照に止められたからだろうか、喉の奥から口の中、唇までもが乾いてうまく笑えない。
もはや極度の乾燥状態で、次第に口内は荒れまくり口内炎だらけでただれていった。
キツい稽古とハードな公演をこなし、お腹は空くのに痛くてご飯が食べられない。
水ばかり飲んで食事をあまり取らない俺を見て、メンバーの何人かは流石におかしいと思い始めていたようだった。
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あお - 続きが更新されるのを楽しみにしてます。 (2021年5月6日 1時) (
レス) id: 5edf3afd73 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 苦しくて泣いちゃうけど読み応えあります、大好きな作品です。 (2021年4月19日 1時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
藍華(プロフ) - はじめまして！この作品を愛読させて頂いているものです。ほんとにお話を読むたび苦しくなるのですが、何回も読み返すくらい大好きな作品です! (2021年4月9日 0時) (レス) id: 55f4a21869 (このIDを非表示/違反報告)
恋した月(プロフ) - 初めまして、このお話が好きすぎるのでコメントさせてもらいます()どの描写もabらしくてSnらしくて本当に美しいくて苦しくて大好きです。これからも応援しています。 (2021年2月13日 17時) (レス) id: d6f1a4b68b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2021年1月26日 12時
