Dead World【Shota.W】3

＊ ページ23

Side川シマ


A「川シマくんの所に

宮本莉緒さんって方いない？」


川シマ「はい。いらっしゃいますよ。

今僕が担当されてる方で」


「ホントですか！！」


そう言って俺に詰め寄って来た男性。


川シマ「え、あ、はい……。

えっと、どちらさまですか？」


「俺ジェシーって言います。

莉緒の恋人です」


あ、もしかして莉緒さんの大切な人って……。


A「ジェシーさんがどうしても

したいことがあるみたいで」


川シマ「したいこと？」


ジェシー「はい。俺プロポーズしたくて。

莉緒に」


そう言ってポケットから

エンゲージリングが入っているであろう

箱を取り出した。


ジェシー「本当は、今日プロポーズする予定だったんです。

でも、結局会えなくて……」


川シマ「……ジェシーさんは後悔されてないんですか？

自ら命を絶ってこちらに来たこと」


ジェシー「後悔してません。

莉緒といれるなら俺はどこでも行きます」


ジェシーさんの真っ直ぐな目に

俺は頷いた。

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