16-気付かぬふりの限度 ページ36
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佐「ねーふっかまだ戻ってこないのー？もう食べちゃっていいかな、」
渡「そのうち帰ってくるだろ」
あのあと深澤さんは戻ってこなくて、海から上がってきた2人と先に岩本さんがやってる海の家にお昼ご飯を食べに来た。
運ばれてきた焼きそばが、目の前でいい匂いを放っている。
渡「ん」
その焼きそばを眺めてたら、隣から割り箸を渡された。
顔を上げたら、渡辺さんが早く取れという表情を浮かべてる。
渡「ぼーっとしてると佐久間に食われんぞ」
『ありがとうございます』
渡「……なんかあった？」
『え？』
渡「いや、ないならいいけど」
早く食えよ、と言うと渡辺さんは自分の焼きそばに視線を戻した。
なにかあったかといえば、あった。
さっきから深澤さんとあの女の人のことが気になって仕方ない。
なんでかわかんないけど、すごい気になる。
…ふたりならあの人が誰なのか知ってるかな？
いやでも、あんまりお互いのこと詳しくないって前に言ってた気もするし、
岩「あれ、ふっかは？」
佐「おー照！ふっか？ふっかはどっか行ったきり帰ってこないんだって。だよね？Aちゃん」
悶々としながら焼きそばを食べてたら、岩本さんがやって来た。
佐久間さんの言葉に私は頷く。
岩「どっか行った？」
『はい。なんか、浜辺にいたら女の人が来て、それでその人と一緒に、』
その言葉に少し眉間に皺を寄せた岩本さん。
…もしかして、なにか知ってるのかな？
岩「女？…ねぇAちゃん、その人、どんな人だった？」
『えっと、「いやー腹減った！照、俺にも焼きそばちょーだい」…深澤さん、』
答えようとしたら突然、後ろから声がして。
みんなが振り向くと、そこにはいつも通りふわふわ笑った深澤さんがいた。
佐「ふっか、おそいよ！俺らもう食べ終わっちゃうんですけど」
深「はは、ちょっと用事あって」
岩「────ふっか」
へらりと笑ってる深澤さんを、眉を少し寄せたままの岩本さんが呼んだ。
深澤さんは佐久間さんに向けてた視線を、岩本さんに移す。
岩「女とどっか行ったってAちゃんから聞いたけど、それ、「やきそば」
深「俺にも焼きそばちょーだいよ、照」
何かを聞こうとしてたのに、岩本さんを見つめたままいつもより少し冷めた瞳の深澤さんがそれを遮る。
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続く (更新停止中)
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彩花(プロフ) - 初めまして！私は渡辺派なので少しでも絡みのある回を見ると勝手に微笑んでしまってます笑 続編楽しみにしてます！ (2023年4月10日 0時) (
レス) id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - 咲里以さん» ジリジリすぎて大丈夫かな？と思っていたので、そのように言っていただけて安心しました、！ありがとうございます、頑張ります！ (2022年6月29日 17時) (レス) id: 1ae247aadb (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - ここあさん» 更新遅くて申し訳ないです、、そう言っていただけて嬉しいです、！ (2022年6月29日 17時) (レス) @page36 id: 1ae247aadb (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 初めまして！ジリジリ進んでるような違うような…ムズムズきゅんしています。続き楽しみにしているので、主様の無理ない範囲で更新待っています！ (2022年4月13日 2時) (レス) @page34 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ - 続きがすごく見たくなりました！！ (2022年4月1日 2時) (レス) id: 5e0c35ed0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年12月1日 20時
