しぇあはうすの住人。3

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深「ほらほら見てこれ、Aちゃんにもらったんだー。いいっしょ」

佐「っは！なにそれ、ずる！Aちゃん俺には？俺にはないの？」

『えっと、』

渡「ふっかのはこいつが割ったからその代わりに買ったんだろ。そんなに欲しいなら佐久間も割ってもらえよ、あのアニメのやつ」

佐「そ、それは、いくらAちゃんでもだめ！」

渡「なら諦めて早く黙って食えって」


その晩、みんなで食卓を囲みながら。

いつも通りの時間が流れる。



深澤さんはさっき私が渡したコップをさっそく使ってくれて、思っていた何倍も喜んでくれているようだった。

佐久間さんは今日もおいしいおいしいと十分なくらいに言って私の作った料理を食べてくれる。


渡辺さんは────、


佐「翔太はいいよねー、Aちゃんと一緒に仲良く帰ってきてさ。俺ももうちょっと早かったら一緒に帰れたのに！」

渡「仲良く、ではない」


いたって普通。いつも通りだ。

さっきの帰り道の表情は私の見間違いだったのかなって思うくらい、シェアハウスに戻ってきてからはいつも通り。


深「へぇ、なになに。俺その話聞いてないけど。Aちゃん翔太と一緒に帰ってきたの？」

『え？あ、いや、なんか駅前で会って、それで私は用事があったので先に帰ってもらおうと「あーあー、うるせ」


む、遮られた。

渡辺さんは私の話に被せるように声を乗せてきて、それでそれ以上は言うなというように牽制するみたいな視線を送ってくる。


渡「たまたま駅前で会って、たまたま同じ店に用があったからそこ寄って、帰ろうと思ったらたまたまそのタイミングが同じだったってだけだから」

深「すげーたまたま言うじゃん。てかたまたまって、え、玉たm「はいふっかアウトー」


深澤さんが小学生みたいな下ネタを言おうとしたから、慌てて佐久間さんがブロック。

渡辺さんのことは気になったままだけど、やっぱり今日もシェアハウスは賑やかで楽しい。…下ネタは、ちょっと勘弁だけど。






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