不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

四日目 ページ4

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その日は思ったより早く、考えてもいなかった展開でやってきた。"安室透"として働いている喫茶ポアロに客として彼女が訪れたのである。彼女は僕が警察官だと知っているし、もしこの場所でそのことに触れられたらそれこそ大問題。

徹夜続きだったとはいえ、あの夜の行動は考えものだな。これじゃあ風見に説教をする権利もないだろ俺





「あっAラッキーだよ。
今日は話題のイケメンがいる!!!」

「えっほんとだぁ!!めっちゃイケメンなんですけど〜」




彼女はほんの一瞬驚いた目をしたが、その後は何事も無かったかのように席に着いた。……へぇ、頭は回るらしいな




「ご注文はお決まりですか？」

「私ホットコーヒーとハムサンドで」

「んー……私はオレンジジュースとふわふわスフレパンケーキにしよっかな」

「あんたホント甘いの好きだよねぇ」

「苦いのは苦手なんだ〜」



昨日手にしていたスマホとは違う。大きめのマスコットにキラキラのスマホケース、今どきの女子高生にはそういうのが流行ってるのか。確か昨日のやつは黒のスマホケースだったよな？




「ね〜A、明日の数学の小テストやばいから教えてくんない？」

「いいよー。あっでも後で英語教えて」

「任せろ」





他席の女子高生、サラリーマン、近所の主婦までも、全ての視線が彼女たちの席へと向いている。何事かともう一度席に目をやれば"あぁ"と納得してしまった。彼女たちの制服は、この近辺でも超エリート校として有名な、桜花女子のものだったから。

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