不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

二十日目 ページ20

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彼女と接触するチャンスを増やすため、最近はポアロのシフトを意図的に増やしていた。……彼女とのパイプを作ることは、俺の中で最優先事項に名を連ねていた。






「おや、蘭さんに園子さん……あなたもいるんですね、沖矢さん？」

「Aさんも一緒ですよ〜！」

「皆さんお揃いで何をされているんですか？」





彼女から刺さる視線は痛いが、それだけだ。口を挟んでくるわけでもないので、こちらとしてはやりたい放題でで都合がいい





「Aさん、進学先決まったんですって」

「あれ……？まだ10月ですが……」

「それが聞いてよあむぴ！！！Aさん推薦で東都大に受かったんだよ!!美人で優しくて、勉強までできるなんてこんな完璧な人ほんとにいるんだね!!」

「なんで園子の方が興奮してるの……」





何やらお祝いムードだったのはそういうことらしかった。なんだかんだ言いながら、結局大学に進学するらしい。それも超難関校。東都大の推薦といえば……倍率が恐ろしいほど高く狭き門だが、当の本人は澄ましたような顔をしている。






「なぜ沖矢さんまで……？」

『来年から東都の後輩になるので、色々と教えていただきたくて』

「そうなんですね」


相変わらず、彼女の敬語には慣れない。微笑んだ顔のその奥で、何か言いたげな目をしている。目が笑っていないとはこういうことを言うのだろうか。

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