赤と白 2 【ヒロアカ】 (ページ38)

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『………』

私は今

ひたすらに氷を足と手から出し続けている

いわゆる限界突破をしている

私の個性は

許容上限のある発動型なので

上限の底上げ

きっと今の私は無表情で顔は死んでいるだろう

初めは

日頃の片割れへのイライラを乗せて個性を出していたが

今となってはもうそんな余裕もない

『(……なんで私こんなことしてんの…)』

マンダレイ「考え事？増やす？」

『勘弁して…』

3時間ぐらいすると

ピクシー「あんたは一旦休憩ね」

『……』

返事をすることも出来ないほど疲れている

水を飲んでいると

爆豪「…ﾁｯ…クソ…」

『…爆豪も休憩？』

爆豪「あ？………あぁ」

ちらっと手のひらを見ると

痛そうに抑えている

『…………手、』

爆豪「あ？」

『だから、手』

爆豪「それがなんだよ！」

『貸せっつってんの！』

爆豪「言ってねぇわ！！！」

無理やり爆豪の手を引っ張り

私の手で包み込む

爆豪「てめぇ、何して……あ？つめてぇ」

『冷やしてあげてんの。感謝してよね』

爆豪「頼んでねぇわ」

いちいちこの男はうるさいな
(人のこと言えない)

氷を出しても良かったが

私も疲れているので余計なことはしたくない

だから、

常に冷えている私の手で

彼の痛々しい手を包み込んで少しでも

痛みが軽くなるように冷やしてあげた

ピクシー「轟妹ー。休憩は終わりだよ！」

『…………それじゃ。頑張って』

手を離して再び特訓に戻った

爆豪「………………………変わんねぇじゃねぇか」

爆豪は手ではなく胸元を抑えていた