Scene19 優勝候補 ページ19
大会2日目。
King of America's Blader Cupにおいて、シュウは最有力の優勝候補のポジションにあり、第一シードだったため、ほかの選手や、フブキよりも、優勝に必要な試合数は少なかった。また、今大会は全てトーナメントだったので、負けた時点で終わりという一種の緊張感がシュウたちブレーダーを襲った。
これまでの2日間で、シュウは2勝した。どちらもストレート勝ちだ。例によって、シードのシュウは、この時点でベスト4に進んでいた。
シュウは翌日の対戦相手を確かめようと、スポーツ飲料を片手に対戦表に目を向けた。トーナメント表の、今日勝ったブレーダーに上から赤で線を引き、準決勝の相手を探す。
今までに3勝したその試合相手は_____
「墨江…フブキ……」
シュウの目に飛び込んできた名前は、見間違えるはずもない、フブキのそれだった。
* * * * * * * * * *
2日間で3試合すべてに勝利したフブキは、素直に喜ぶとともに、すぐに翌日の準決勝の相手を確認した。
「準決勝の相手は______シュウさん……」
師匠とのバトルは、明日に迫った。フブキは超Zスプリガンの攻略法を練ることにした。
* * * * * * * * * *
明日は日曜日。一週間で唯一外出が許される日だ。
Aは、もうどこに行くかは決めている。King of America's Blader Cupの会場だ。今のところ、シュウもフブキも勝ち残っているので、二人が決勝で当たるのも夢ではないかもしれないと、Aは思った。
「明日の対戦は……」
テレビに表示されるトーナメント表を、Aは凝視する。明日行われるのは、予選Bブロックの3試合と、準決勝。その対戦組み合わせは___
「“紅シュウ VS 墨江フブキ”…!」
準決勝で、シュウとフブキが対戦すれば、必ずどちらかは決勝に進む。……でも、必ずどちらかは負けてしまう。
「どっちを…応援すればいいんだろ……」
Aはシーツに顔を
「シュウ君も、フブキ君も、頑張れ…!!」
テレビの液晶には、凛々しくしっかりと勝利を見据えた瞳した2人の少年の顔が映っていた。
ほらほら、あの人から言いたいことがあるみたいですよ☆
シスコ「お前はオレだけ見とけばいいんだよ」
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通行人 - ふと思い出して、久しぶりに来てみました。やはり引き込まれる。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!少ない脳を振り絞って書いただけありました(笑) トプ画のことまでお気づきとは…さすがです! (2019年2月15日 23時) (レス) id: a6baa0d096 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あと、トプ画ですが、人物を抜いてオーダーされていましたね!そこがとても内容と合っていてさすがだな〜とセンスに感動しています 次作品も楽しみに待っていますね〜^^ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました!!!フブキもシュウも彼等らしい爽やかな感じで、読んでいて温かくなりました^^とても読みやすい文章に文間、ストーリー構成、とても勉強になります!私も瀬央さんを見習って、風景と心理描写をシンクロさせたラストへ進みたいです (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - みずきさん» そう言ってもらえるととても嬉しいです。ベイバをこよなく愛してるから、学校の作文より本気になって書いてるかもしれません(笑) (2019年2月12日 23時) (レス) id: d89c1d2e97 (このIDを非表示/違反報告)
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