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Scene16 大会 ページ16

アメリカ王者を決める大会が開催される。
アメリカのベイクラブに所属する、全米で名を(とどろ)かせるおよそ20人のブレーダーによる大会、その招待状は、当然シュウのもとへもフブキのもとへも届いた。
「『紅シュウ殿。King of America's Blader Cup(キング オブ アメリカズ ブレーダー カップ)に、貴殿を招待いたします。』……」
アメリカ王者決定戦。十分にシュウに勝ち目はある。そのことをシュウがAに話すと、Aまでもが嬉しそうに、
「シュウ君、こんなにすごい大会に出るのね!応援してるね!」
そう言って笑った。
夏もそろそろ終わりへと差しかかり、木の葉は葉裏を銀色に光らせてはそよぐ。
「俺がもしも勝ったら…Aは嬉しい?」
シュウはなんとなくAの顔を見ないようにして、きいた。
「もちろん、嬉しいよ。フブキ君にも勝ってほしいんだけどね」
「フブキとは…決勝で当たれたらいいな」
その言葉に、Aは嬉しそうに、愛犬を撫でる。
「そして最後は、俺が勝つんだ」
「あはは、シュウ君らしいや」
「テレビとかで中継もやってるはずだから、Aも暇だったらみてよ」
「うん、もちろん」
シュウは以前のこともあったので、会場に来いとは急かさなかった。彼女に、人に言いたくないなにかがあることに、うすうす感づいていた。
「とにかく、また練習頑張んなきゃな。優勝してAに喜んでほしいし」
シュウはぐいっと伸びをした。
Aは少し赤くなり、クッキーは残暑の残る暑い空気にうんざりしていた。
「俺は必ず勝つ」
シュウはそう強く宣言した。
その凛々しい瞳は、力強く、しっかりと前を見据えていた。

Scene17 許してね→←Scene15 夕焼け空と紫の雲


ほらほら、あの人から言いたいことがあるみたいですよ☆

シスコ「お前はオレだけ見とけばいいんだよ」


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通行人 - ふと思い出して、久しぶりに来てみました。やはり引き込まれる。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: 7f966a9c98 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!少ない脳を振り絞って書いただけありました(笑) トプ画のことまでお気づきとは…さすがです! (2019年2月15日 23時) (レス) id: a6baa0d096 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - あと、トプ画ですが、人物を抜いてオーダーされていましたね!そこがとても内容と合っていてさすがだな〜とセンスに感動しています 次作品も楽しみに待っていますね〜^^ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました!!!フブキもシュウも彼等らしい爽やかな感じで、読んでいて温かくなりました^^とても読みやすい文章に文間、ストーリー構成、とても勉強になります!私も瀬央さんを見習って、風景と心理描写をシンクロさせたラストへ進みたいです (2019年2月15日 22時) (レス) id: 02de3cf915 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央(プロフ) - みずきさん» そう言ってもらえるととても嬉しいです。ベイバをこよなく愛してるから、学校の作文より本気になって書いてるかもしれません(笑) (2019年2月12日 23時) (レス) id: d89c1d2e97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬央 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年11月7日 23時

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