バロメーター97 ページ49
ピーッピーッ！
「おはよう、A」
「遅せぇ！もっと早く来い！」
「今日の髪型も可愛いな」
「死ね！今すぐほどけ！」
……うるっさいなぁ。
すっかりいつもの調子に戻った轟君と、やたらに張り合う爆豪君が教室に入るなり私を挟んで騒ぎ出した。
と言ってもうるさいのは爆豪君だけで、轟君の方はほぼ爆豪君を無視して私に話しかけている。
「爆豪ー！またAに絡んでんのか？」
ぎゃあ切島君も追加された。
爆豪君は肩に腕を回そうとする切島君を振り払って私の髪をほどこうとする。
「やめろ爆豪、嫌がってるだろ」
「うるせえ！気に食わねぇからおろせ！」
「おお、なんで怒ってんだ？可愛いのに」
帰りたい。
あー、相澤先生が来る前に早くどっか行ってくれ。
「お前はなんでいつも怒鳴ってるんだ」
「ああ"？てめぇ喧嘩売っとんのかァ？」
「違う、なんで普通に喋らねぇのか疑問に思っただけだ」
「ぶっ」
「あ"？死にてぇみてえだなァ！上等だゴラァ！」
バロメーターと一緒に煽りスキルも上げたらしい轟君の言葉に、爆豪君がますますヒートアップしていくのを死んだ目で見る。
「お前が騒ぐとAとちゃんと話せねぇだろ」
「話すな！てめぇはこいつと話すな！」
「なんでお前に指図されなきゃいけねぇんだ」
いや現実世界でこーんなくだらない言い争いする事ある？
漫画かよ。
仲裁役の切島君を見ると目が合った。
――ムラムラッ
バロメーターが上がって、彼は目を逸らしたが、すぐに視線を私の方に戻した。
ほんのり染まった頬と潤んだ瞳で、もどかしげな顔をする彼にこっちが戸惑う。
な、え？
急にそんな目で見ないでくれ。
「A――」
切島君が私の机に手をついて、恥ずかしそうな笑顔を浮かべて私の顔を覗き込んだ。
「離れろクソ髪！」
しかしすぐに爆豪君に牽制されて切島君も不満そうな顔になる。
「なんだよー、もう」
「お前ら散れ！」
お前が散れ。
「朝から大変そうだね」
後ろから聞こえてきた声に振り返ると緑谷君がいた。
可愛い笑顔と低いバロメーターに後光が差して見える。
『いやほんとに、助けて』
この中で一番数値が低い彼に苦笑いで助けを求めたが、案の定爆豪君がさらに目をつり上げて彼の胸ぐらを掴んだ。
「てめぇの席はここじゃねぇよな？さっさと失せろや！」
いやお前の席もここじゃねぇんだよな。
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (
レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では？ (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
う - 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです！ 修学旅行ではなく，林間合宿では、、、？ (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2023年3月24日 10時
