バロメーター83 ページ34
彼が喋るのをやめたので、やっと諦めたのかと思ったが、次の瞬間またスカートの中に手が潜り込んだ。
『ちょっと！やだ！』
「へえ、ピンクか、期待通りだな」
――ムラムラッ
もう本当に嫌だ。
しかもここ数日で感覚が狂ってきているのか、太ももを触られるくらいではあまり動じなくなってきている気がする。
でも下着見るのはNGだわ。
『もうほんとに！離れてください！』
「彼氏なんだからいいだろ〜？」
抗議のために彼の方を向いたが、壁ドン、というか密着したまま機械に押さえつけられている様な体勢になってしまい、もっと状況が悪化してしまった。
――ムラムラッ
「かわいいなァ、俺の彼女は」
『彼女じゃないです』
「彼女、だ、よ、な？」
彼のペンを持つ手からボウッと炎が上がる。
あああああ死ぬ死ぬ死ぬ。
『ほんとに勘弁してください』
「俺が初めての彼氏かぁ」
あー絶対嫌だ。
こんなやつと付き合ったら最初で
「このままファーストキスもくれよ、いいだろ？」
『良くないです』
「Aちゃんの初めては俺が全部もらってやるから、な？」
無理無理無理無理。
狂気じみた笑みを浮かべる彼の顔が近づいてきて、最大限に顔を背けるが、すでにゼロ距離にいるためあまり効果はない。
嫌だ、さすがにファーストキスをこいつに捧げるのは嫌すぎる。
あーこんな事なら爆豪君にあげておくんだった。
「こっち向けよ」
『やだ、ほんとにやだ、！』
「抵抗すんなめんどくせぇ」
――ムラムラッ
必死に逃れようとすると彼の炎が更に大きくなる。
え？ちょっとやばいって。
仕切りのカーテンに引火し、周りが一気に青い炎に包まれた。
『待って、やだ、ごめんなさい……っ！』
抵抗するのを辞めると、彼の四白眼が細められる。
「ん、いーこだ」
もうやだ。
なんでこんな目に合わなきゃいけないの？
なんにも悪いことしてないのに。
今までに感じた事のないほどの熱気と、触れる彼の鼻に涙が浮かぶ。
やだ、こんなのやだ。
テストで2点取ってごめんなさい。
ちょっと最近モテてるからって調子乗ってごめんなさい。
もっと謙虚になります、真面目に生きます。
だから、誰か助けて……！
「Aちゃん！」
燃える炎の中で、誰かの声がした。
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (
レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では？ (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
う - 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです！ 修学旅行ではなく，林間合宿では、、、？ (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2023年3月24日 10時
