バロメーター77 ページ28
『爆豪君、ちょっと、やめ――』
「あ"？もっかいさせろや」
『待って待って待って』
「待たねえ」
ほんとに、バカだと思います、自分でも。
今私の目の前には、獣のような顔で私を押さえつける爆豪君。
いや、あの、これに関しては私が悪い気もします。
なぜこんな事になったかというと。
お風呂をすませて、今日はちゃんとお茶子ちゃん達と洗濯物を取りに行ったのだが、なぜか私の洋服だけ洗濯が終わっていなかったので、共同スペースで待つ事にした。
洗濯の残り時間も十五分だけだったし、話しかけられない様にイヤホンをすればいいやとソファーに腰掛けた私は、見事に眠りについてしまった。
イヤホンのせいで人の気配に気づく事もなく、突然感じたかかる体重と軋むソファーに目を開けると、そこには真っ赤な瞳。
そして額に残る暖かい感触。
『……え？』
「あ"？起きとったんかよ」
『な、え？な、にしてるの……？』
え、この人、今――
「てめぇこそこんなとこでなに寝てんだ」
『爆豪君、今、おでこに……』
――キスしなかった？
「おでこになんだよ」
『えっと……』
「あ"？もういっぺんしてやろうか」
『え、やだっ』
で、今に至ります。
いや、やっぱり私悪くないわ。
寝込みを襲う奴が悪い。
「暴れんな」
『やだっ、離して』
「もっかいしてやるから今度はちゃんと起きとけ」
――ムラムラッ
こいついつの間にキス魔になったんだよ！
「大人しくしろや」
『やだってば！』
「あ"ぁ？やじゃねえだろ？」
『……や、だ、っ』
「オラ、言うこと聞け」
ワントーン低い声で凄まれて、体が動かなくなる。
私の動きが止まると、彼はニヤリと笑った。
――チュッ
そのまま彼の唇が額に触れる。
やばい、ほんとに無理。
顔に熱が集まるのがわかって、彼の顔をまともに見れずに目をギュッと瞑った。
「……っんとに、クソかわいいなァ、てめぇは」
――ムラムラッ
まさか爆豪君に可愛いと言われる日が来るとは思っていなかったため、びっくりして目を開けると、完全にスイッチの入った彼と目が合う。
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (
レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では？ (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
う - 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです！ 修学旅行ではなく，林間合宿では、、、？ (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2023年3月24日 10時
