【呪術廻戦】静かに生まれた最強の成長日記

9ページバイバイ…九十九先生 ページ10

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「どこだろう……？」

とある空港。今日、先生は海外に旅立つ。今の私の気持ちは、ドキドキ半分悲しさ半分ってところ。

それにしても見つからない。どこに居るんだろう？

「お！Aこっちだよ」

「……え？あ、いた!」

私は先生の元へ走り……はせず、歩いて向かう。公共の場では走ったりするのは、ご法度だからね！


「走ってこないんだな」

「当然です。公共の場ですから」

よし、今だ！

先生、はいコレ……」

そういい私は、何もない空間(・・・・・・)からハンカチを取り出した。

「……は？お前、今どうやって？」

「先生ビックリしましたね！私、自分の術式…分かったんです」


私の術式は至る所にある「虚無」を現実に持ってくる術式。さっき何もない空間からハンカチを出したのは、それの応用。

虚無を集め生み出した虚空に、マーキングを施したハンカチを入れていた。ここでマーキングしないまま物体を虚空に入れると、消える……消滅してしまう。

コレは呪霊で試したから、分かっていた。

あとは空間を歪ませ、あらかじめマーキングしていたハンカチを虚空から取り出した。

「──と、言うことです！コレが分かった時、先生ビックリするかな？って、思ったんです！最後まで、負けているのは嫌だったから…せめて驚かしてやる！って」

「あっはは！凄いな、呪術を学んでまだ一年だというのに、しかもその年齢で……そこまでいったのか！」

「大変でした。先生が急に海外に行くって、言ったから…急いで完成させたんです」

「ふふ、本当に驚いたよ(凄い才能だ、やはりこの子は特級になりうる存在)」

「私の術式は「虚無」だから、先生が言ってた残穢が残らない、っていうのも説明がつきます。多分コレ、応用が沢山できますよ！」

(しかも、この頭の良さ。おそらく、その術式で出来ることが分かっている)

「……どうでしたか？」

「あぁ、最後の最後でコレをみせてくるとはな」

先生はそう言い笑っている。どうやらドッキリ？は成功したみたいだ。

…………コレで最後か。また会えるのは分かっている、でも寂しい

「何しけた顔してんだ。心配せんでも、会えるんだから。それと、ハンカチ……ありがとな」

ぐしゃぐしゃと私の頭を撫でる。

「九十九先生、ありがとうございました！」

「あぁ、じゃあなA」

先生は手を振って、飛行機に乗って行った。








○月●日 私の心も晴れ模様！


ドッキリは大成功！！

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