【呪術廻戦】静かに生まれた最強の成長日記

1ページどんな女が好みかな？ ページ2

赤ん坊に生まれ変わった私も今や3歳になり、外に出て遊ぶ事が多くなった。

食べ物で好き嫌いをするとか、公園で親とキャッチボールとか、一人でブランコと童心にかえるような青春街道まっしぐら！意外と楽しく過ごしています。

記憶ありの中で母乳とオムツは恥ずかしくて泣きかけたけど。赤ん坊ならしょうがないと割り切って過ごした新生児時代。

そんな恥ずかしい出来事も今ではいい思い出だ……。嘘、ちょっとカッコつけた。今すぐにでも忘れたい思い出です。

ちなみに、赤ん坊の頃見えていた化け物(呪霊)はまだ見えている。ほら、なんかあるじゃん……赤ちゃんは、大人には見えない人ならざる者が見えるってやつ。

私が見てる化け物も、そんな感じのやつなのかな〜なんて思ってたけど……

この歳にもなってまだ見えてるって……もしかしたら、皆んなにも見えてんじゃね？とか思ってお母さんを呼んだが、見えないらしい。どうやら私だけにしか見えないようだ。


そしてもう一つ気づいたことがある。

「フッ……！」
　

右手に意識を集中させる。そして離れた空間に、ピンボールくらいの……

──虚空が生まれる。


私には、自分の中に存在する、「体内エネルギー(呪力)」を利用し、周りにある「虚無」を現実に持ってくる力(術式)があるみたい。自分でも何言ってんのかよく分からんけど、とにかく頭の中にそういう感覚がある。

馴染み深いというか、懐かしいというか……そんな感覚もある。

なんだろうか、もしかしたら前世が関係しているのかな？

よく分からんが、凄くね??


★★★


次の日に公園に一人で向かった。え？なに、友達と行かないのだって？うるせぇ、ボッチで何が悪い！

いつも通り公園にいる化け物(呪霊)は少しだけ大きくなっていた。言うならばサッカーボールから私と同じくらいに大きくなっていた。

あっ、コイツやばいと思った私は突進してくる空間に、「虚空」を生み出した。そしてソイツ(呪霊)は、私が生み出した「虚空」に触れた瞬間……消えた。それはもう、跡形も無く……。

やべー、殺.しちゃったよ。いやでも……アイツは目が虚と言うか、食料を見る目だったので判断は間違っていないと思いたかった。

空を見上げて、変な達観をしていると背後から声をかけられた。

「良い判断だ、少年」

「……………………」

一つ言っておこう、髪は短いが私は女だ。

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