【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ２【愛され】

▽谷山の話。(mircoさんﾘｸ) ページ27

仕事中も、福山に名前を呼ばれた事を思い出して、ルンルンで浮かれいた。

｢A。｣という部分だけが脳内で繰り返しリピートされる。


今日最後の収録も終わり、肩をぐるぐる回しながら凝りを取っていると｢お、Aちゃん。｣と後ろから声をかけられた。

これまた久しぶりにその声を聞いて、つい顔が笑顔になる。

｢谷山さん！｣と名前を呼びながら振り返ると、ニカッと笑いながら｢よっ。｣と返事をしてくれる。


谷山とは何度か共演した事もあり、割と仲がいい。

読書好きな谷山と、基本 本はなんでも好きなAは相性がいい。

たまに交換し合ったり、オススメ会を開いたりする仲だ。

最近は現場が被らず会わなかったが、たまたま同じ局で収録していたらしい。

たったか近づいて行き、｢お久しぶりです。｣と挨拶する。



｢久しぶり。元気してた？｣

｢それはもう勿論。谷山さんは？｣

｢俺も元気だよ。最近中々現場合わなかったかんね、すげぇ久し振り。｣

｢ほんとですよね。ちょっと前までは2クール×2本同じアニメに出てたのに笑｣

｢だよな。流石にあん時は｢あれっ？！｣ってなった笑｣

｢谷山さん、今から帰りですか？｣

｢うん。Aちゃんも？｣

｢です。｣

｢お、じゃあ久しぶりに飲んでく？｣

｢いいですね。どこで飲みます？すぐそこの居酒屋とか？｣

｢んー…俺ん家昨日の残りもんとか食べ物結構余ってっから、ウチくる？｣



谷山の家は、何度か機会があって行かせてもらったことがある。

整えられているように見えて、あまり整えられていない部屋を見て笑ったのはいい思い出だ。

CDと本が並んでいる部屋を見た時は、ビックリしすぎて腰を抜かしそうになった。


そんな谷山の部屋に誘われて、行かないわけがない。









｢やったー！谷山さんち！｣


｢人の家がそんなに嬉しいか。｣





先輩に恵まれているのは、Aの特権。

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