Happy Birthday . (2/2) ページ18
｢えっ？！｣と浅沼の声が聞こえて振り向く。
既に準備が終わった浅沼が、ニット帽を被ってぽかん…とした顔でAの方を見つめている。
まさか自分より早く準備が終わっていたなんて。
しかも迎えに来るなんて。
その上プレゼントが無くなるなんて。
予想外に予想外が続く。
口からは｢あっ…っと…えぇっと…。｣とたじろう声しか出ない。
どうしよう、
折角のサプライズが台無し、
なんて顔すればいい、
そもそもプレゼントはどこへ。
頭の中がぐちゃぐちゃになって、じわっ…と目が熱くなる。
Aが何か悩んでいることに気づいた浅沼は、Aに近づいて｢ホントにどうしたんだよ。｣と顔を覗き込んでくる。
｢…浅沼先輩に、渡そうと思ってたプレゼント…。｣
｢プレゼント？あ、あぁそっか、俺の誕生日だ。｣
｢持ってきたんです、これ終わったら渡して…美味しいご飯食べに行こうって誘おうと思ったんです…。｣
｢…｣
｢でも、プレゼントなんか無くなってるし。浅沼先輩来ちゃうし。｣
｢うん。｣
｢なんか…その、ごめんなさい…。｣
｢…っあはは！｣
｢えっ、何がおかしいんですか…。私結構ショック受けてるのに。｣
｢いやぁ…お前ほんっと俺の事好きだな。｣
そう言ってぽんぽんっ…と頭を撫でてくる浅沼。
ひー…っと目に涙を溜めながら笑っている。
浅沼は、｢いーじゃんいーじゃん。ご飯食べに行こうぜ、俺の誕生日あげる。｣と言うと、Aの手を握った。
バッグを手に取って、Aも手を握り返す。
すると、｢…あ、じゃ俺一個プレゼントもらっていこ。｣と浅沼が言う。
突然、頬にちゅっ…と可愛らしくキスをしてきた。
まるで何事も無かったかのようにふんふふーん…と鼻歌を歌い、Aの手を引く。
｢いい誕生日プレゼント、もらっちゃった。｣
｢……っはい？！｣
そんな浅沼先輩が、大好きです。
.
Happy Birthday 浅沼晋太郎さん！
これからも元気に格好いい、お世話焼きな浅沼さんでいてください！
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romishinlike(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» レスありがとうございます。楽しみに待っています (2019年11月22日 16時) (
レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - romishinlikeさん» はじめまして！前野さんとドライブですね！承りました〜！！書き次第、upするので良ければ続編も読んでやってください！ (2019年11月22日 16時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
romishinlike(プロフ) - 初めまして。楽しく小説を読ませて頂いてます。リクエストがあるんですが、前野さんとドライブデートっていうお題で書いて欲しいです。よろしくお願いします (2019年11月21日 14時) (レス) id: a4ecf0990e (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 月闇甘音さん» なんとっ！直して参りますね〜！ご指摘ありがとうございます！ (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 空さん» ありがとうございます！私も、骨折事態経験はないものの、ヒビが入った経験がありまして…。あの時は凄く痛かったです笑 これからもご愛読よろしくお願いします。 (2019年1月17日 18時) (レス) id: 8c1d057699 (このIDを非表示/違反報告)
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