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「お前さ」

「はい?」

アレから私は8枚の入部届けを持ち職員室を訪れた。無論、それは私のものと屋上ヤンキー×7人の分。顧問には非常勤の用務員さんがつくらしい。

私達はこの学校の雑用か、と思わず心で突っ込んだのは許してほしい。

そして話はそのまま道具の方へ。元よりない部活ができた以上、道具は一切揃っていない。
鉢も、種も、土も何もないのだ。

それを言うと学校から10万ウォンが支給され、買ってこい、と。

しかし流石に女1人で持てるものには限りがある。
そこで今日暇だというヤンキーズ×3人に手伝ってもらうことにしたのだ。

そのホームセンターへの道すがら、暇ヤンキーその1ことジョングクくんが口を開いた。

「お前、俺らが怖くねぇの?

だって、俺がお前のことを今日1日ずっと後ろから見てたのも気付いてたんだろ? でも気にする素振りもないし。

さっきジミニヒョンが撃とうとしても、全く怯む素振りすら見えなかった」

ついでに話をしておくと、ジョングクくんはどうやら私と同じクラスらしく。でも椅子の余りはなかったと言ったら『それは俺の机使ってたから』と。
怖いも何もただのいい人じゃないか。

「はは、怖いだなんて。

見知らぬ人が自分の机を使ってるというのに殴り飛ばしもせず眺めるだけなんて、いい人以外のなにものでもないですよ。

ジミン先輩だって、本当に私を攻撃したいなら本気で殴ればよかったんですよ。
能力以前に、鍛えられた男の力に敵う訳はないんですから」

「Aって、変わってるね〜!
あぁ勿論いい意味で!!」

ニカッと明るく笑うのが暇ヤンキーその2ことホソク先輩。ヤンキーというよりはただの素行不良な雰囲気。

「ありがとうございます。

しかし『暇だから』『いい暇つぶし』なんて理由で、ずっと蹴り続けてた部活に加入するあなた方も割と変わってますよ。

先程職員室でアホみたいに確認されました」

いい意味で変わってるって……?
意味がわからない。明らかに悪意だろう。

「あひゃひゃ! そりゃそうだろうねー。

でも誤解を招かないように言っておくと、僕達も一応入部してた時はあったんだよ?

1週間もしない内に、勘弁してと追い出されただけで」

この個性的な笑い声の彼が暇ヤンキーその3ことソクジン先輩。

「だってヒョン家庭科室燃やしたんでしょ!?
そりゃ追い出されますって。
まぁ俺も部室壊したから同じですけど」



うぅん、それにしてもキャラが濃すぎる……

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作者名:朔夜 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2019年3月12日 20時

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