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10。 ページ10
『なに？俺の顔ばっかり見ないでよ大野さん？』
「……悪い悪魔さん……？」
『悪いって語弊ね？俺は信念で活動してるから』
ひょいと床に立って俺の隣にしゃがんだ
『俺は悪魔830号、まぁ、人間の時は“ジュン”って名前だったから何とでも呼んでね〜。ま、よろしく』
営業スマイルで手を差し出し勝手に握手された
『付きまとわないで下さい。あと4日も無いんですから』
「……随分はっきり言うね……悪魔さん」
よっしゃ、と立ち上がり何かされるのかと思ったけど何もされず。
『今日は偵察だけね。また、最終日にでも出てきてやんよ、“ショウ”くん』
『消えて下さい来ないで下さい二度と来ないで下さい名前呼ばないで下さい』
『ひどっ。ジュンくん傷つくわ〜。ま、茶番はいいのさ。俺だって命かけてんだから。んじゃ、いつかね』
と、窓を開けた
「え、なにするの……」
『悪魔が飛んじゃ悪い？』
黒光りした羽は音もなく月夜空に飛んで消えていった
よっしゃ、と
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