星と記憶-S-O- (ページ4)

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何も分からないまま間髪入れずに事は進む

『実は、あなたの命の期限が残り4日と18時間で終わります

正確に言いますと、4日後の18:25に交通事故で亡くなります。

つきましては、その期間のお世話をさせていただくのが僕の役目でございます』

時計に目をやると0:25……

「つまり………死ぬってこと？」

『そうです』

頭の中は真っ白だった

いや、まず状況理解不能だし、何で？俺死ぬの？

まだ26の若造だよ？これから人生楽しめるってのに…

いや、まて、分からない

『お気の毒ですが、私にはどうしようもできません。

運命は変えることは出来ないんですよ、例外を除いては』

律儀に名刺も出しやがって……

てか、悪魔にしては全く悪魔っぽくない

「……ホントに、悪魔？」

『そうです。

人間の悪魔の認識っておかしいですよね。

ツノ生えて黒い翼とか、一部の悪魔にしか存在しないんですよ？一般的な悪魔は普通の格好ですし。はぁ……分かって欲しいなぁ……』

顎に手を当てブツブツ念仏のごとく唱えている

「ちょっと、考えさせて……」

やりきれなくて洗面所に向かった