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24。 ページ24
泣き疲れて乾いた涙の後を拭い、ニノは一枚刺身を食べた
和『やっぱり……持ってきて良かったよ。
この大吟醸。』
白く光った大吟醸の箱に触れる
和『あなたから誘われるの珍しいってか初めてだったからさ……なんか、不安になって。
……空けよっか』
少し笑いながら言った
箱から瓶を出し、丁寧にふたを開ける
和『私はね、大野さん。』
ニノの顔を見れなくなった俺に優しく問いかける
和『寂しいですよ。あんたが居なくなるなんて』
「………うん」
和『私の…飲み相手、居なくなるじゃないですか。』
「うん………」
和『寂しいですよ………俺……』
ガンと鋭い音で顔を上げると
瓶を激しく置いて少し零れた酒の粒と
ニノの大量の涙がそこにあった
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