86個 ページ36
楽しみにしながらも朝食をとる子供を見ながらテレビの音声を聞く。
sho「ん...そういや、今回で完結やったんやな」
シャオロンの目線の先にはテレビで紹介されている最近有名の本、"貴方という宝石を。"。
フィクションのような恋愛小説で十代女性を中心に有名になっているもの。
密かにアニメ化やら、実写化といった話まで出ている。
sho「ふ、まさか思ってもみんかったわ。
Aが小説家やなんて」
『私もやで。自分やって驚いとるから』
作家のペンネームは"犬飼"。
私たちの苗字だ。
勿論、私が犬飼である。
sho「...お、他のみんなも来てくれるらしいで」
「あずちゃんばどさんとあそびたーい！」
「はるくんはしんまとあそぶー！」
sho「きょーさんはどうやろ...シッマは来てくれると」
瞬時にきょー先輩へと連絡を送ると直ぐに既読がつき、"暇やしええよ"と返ってくる。
『きょー先輩来てはるから、そう暴れんといてな』
「わーい！」
食事中なのに立ち上がる梓。
シャオロンが座るよう言うと慌てて席に座った。
『みんな...ほんまに皆来るんやな。
グルッペン先輩たちに、らっだぁ先輩たちに...
クロノア先輩らも来はるんやな。ぴくともやし、シャケ君たちも来るわ』
何人来んねん、ってくらい来る。
家が壊れてまうわ。
まぁ、外やからええんやけどな
食事を終え、それぞれ用意をする。
sho「A、そろそろ行くで〜」
『はぁい、ちょい待ちや〜』
「マーマ！はーやーくー！」
「まーまー、はーやーくー」
急かしてくる子供たちに突っ込んでいくように玄関に向かう。
sho「うおぉっ、危ないやん」
『えへへ』
べ、と舌を出すとシャオロンは、笑いながら頭をくしゃ、と撫でてきた。
『あ、セットしたんやけど！』
sho「変わらへんわ、安心せえ」
『ええー？』
唇を尖らせると「ええからはよ行くぞ」と促された。
-続いてのニュースは最近有名な小説、貴方という宝石を。の作者、犬飼さんが完結を発表致しました。
SNSでは、"こんな日々が長く続きますように。なんて、そんなものほど儚く崩れやすいのです"と書かれており、ファンの皆さんはその言葉に伏線があるのではないか、と考える人も多いようです。
また、最終巻発売日は今月22日とのことです。
続きまして、次のニュースは___-
E N D
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲々姫 | 作成日時：2021年1月14日 22時
