学校生活 7 ページ26
智サイド
僕が帰って来た時にはすっかり落ち着きを取り戻していた和。
少し元気がないのといつにも増して甘えん坊なくらいで特にパニックを引き摺ってる風でもない。
すっかり遅くなってしまったお昼ご飯を食べ終わり、訪れたまったりした時間に気になっていたことを聞いてみた。
「和は何でお着替えしないでまーにぃが来るの待ってたの？」
一瞬、えっ？って顔をした和だけど、
「パンツ、ヤだった…」
って、言葉少なに教えてくれた。
「嫌だったの？何で？」
「ブリーフ、嫌い」
片言のようなしゃべり方と言ってることの両方が可愛くてぎゅって抱きしめた(笑)
「そっかぁ、学校で出してくれたパンツはブリーフだったんかぁ」
和はキャラクターに引かれて買ったトランクスを履いて以来、パンツはトランクスしか履かない。てか、履けない(笑)
ぎゅーってなるのが嫌なんだって(苦笑)
和のこだわりによる部分もあるだろうけど、男として、それは分かる(笑)
そんな話をしていると、
「ただいまー！」
潤が帰って来た。
「おかえりー」
ソファに座ったまま叫ぶように言うと、パタパタ走ってリビングに来た潤は、
「かーくん、だいじょうぶ？」
って、僕には目もくれず、和の座ってる横にランドセルを担いだまま、飛び乗るようにしてソファに座った。
そして続けざまに、
「かーくん、みきちゃんありがとうって言ってたよ？」
和を覗き込むようにして言う潤は凄く嬉しそうな顔をしてる。
子どもたちの世界だと思いながらも、何の話なのか知りたくて仕方なくなった僕は、
「潤、学校で何かあったの？」
って、潤に訊いてみた。
「えっとね、かーくんがね助けてくれたの。体育館に行こうと思って歩いてたらみきちゃんがトイレの前で転んで…
いっぱい泣いちゃって、オレがどーしよって思ってたら、かーくんがね来てくれてセンセーのとこに一緒に行ってくれたのぉ」
大人たちが知らない、子どもたちの世界を垣間見れた。
「そっかぁ、和は1年生の子が泣いてたから助けてくれたんだ？
優しくできて偉かったね？」
自分より小さい子に優しくしていて、トイレに行く時間がなくなった和。
それが分かって、しかもそんな優しい行動ができる和を知れて、これ以上ない喜びが僕の心を覆った。
たくさん誉めてあげて、後から知った翔や雅紀にも誉められた和は照れくさそうにしながらもすっかり元気な和に戻ることができた。
でもこれで終わりじゃなかった…
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
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ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
