学校生活 3 ページ22
雅紀サイド
患者さんをドアを開けて見送り振り返ると、
「雅紀先生、大野先生から伝言が…」
って、佐藤さん。
「何、何？
てか、智にぃ来てたの？」
軽く言って歩み寄ると、
「会議に間に合わないって凄く急いでました。
伝言なんですが、和くんが学校でお漏らししちゃって、電話で来て欲しいって言われてるそうなんです。
翔先生か雅紀先生に行って欲しいって」
早口で言われて、この後の予定を考える。
「今、整形の患者さんいないよね？」
机の上にカルテがないから、待っている患者さんはいないと思いながらも念のため確認。
「はい、今はいらっしゃいません。
でも後、30分近く受付時間がありますけど…」
「だよね…
でも午前中は１度途切れるとそのままお昼休憩になることも多いから、俺行ってくるわ。
もし患者さん来たら連絡して？
30分もあれば帰って来れると思うし。
じゃあ、よろしく！」
返事を待たずに裏口に向かい、庭に面したサッシから自宅に入る。
ケーシーの肩口のボタンを外しながら階段を駆け上がり、部屋に入ると同時にそれを脱ぎ捨て、Tシャツを手にした。
和の部屋に立ち寄り、着替えを用意していると不意に和の泣き顔が浮かんできて…
「急がないと」
心の声が漏れ出る。
そこからは、俺史上最速で行動して学校に向かった。
2階にある和の教室、2年1組の部屋を覗くとすぐに担任の先生が気づいてくれて、
「すみません、お忙しいところ。
今、1階の保健室にいますので、そちらへ」
って、教えてくれた。
今、上がってきた階段を下り、廊下を見渡すとすぐに保健室の表示を見つけることができた。
「こんにちはー！
大野和也がお世話になってまーす！」
ノックをした後、大きめの声で言うとすぐに小走りで先生が迎え入れてくれた。
「和也くん、お家の人が来てくれたよー」
って、和に向かって言ってるんだろうけど、肝心の和は見当たらない。
「少しパニック気味でしたので、こちらに…」
パーテーションで区切られた一角に案内された。
そこには頭からすっぽりタオルケットを被って佇む和がいた。
養護の先生が和のことを正しく理解して、そうしてくれたんだって分かって、
「ありがとうございます。ちょっと話してみます」
って言うと、スッとその場を離れてくれた。
黙って窓際に立っている和に近づき、
「かーず、まーにぃ来たよ？」
声を掛けた。
こっちを向いたけど、タオルケットで覆われていて、表情は見えない…
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
レス) id: ef140653c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
