20 左肩の痣 ページ21
胡蝶のやつこの事説明しなかったなァ？
背中だが上裸を目の前で晒されている。
正直理性はギリギリだが怪我人を襲うことはできねェ。
サラシ巻いてる背中の向こうは見ないようにする。
「髪の毛よけてくれないかィ？」
「あ…すみません。」
Aは長い黒髪を右側へ手繰り寄せた。
顕になるうなじ。
その仕草でさえ色気があり見とれてしまう。
更には白く柔らかそうな肌。
耐えろ…。
全集中の呼吸をより意識して、煩悩を消し去ってから、少しAに近づき左腕に固定具を付けると、あるものが目に入った。
左肩に、赤黒い痣がある。
白いコイツの肌には目立っていた。
「これは前の時にできた痣かいィ？」
すると、下を向いていたAがくるっとこちらを向き、自身の左肩後ろにあるそれを見ながら答えた。
「あぁ…生まれつきです。濃くなったり薄くなったりしてて。今は少し濃くなってますね。」
しのぶちゃんにも少し心配されましたが大丈夫ですよ、と笑顔で答えるA。
「時によって濃淡があんのかァ。」
痣ってそんなモンかァ？
段々薄くなるなら分かるが。
「不思議なんですよね。今まで濃くなった時って、凄く体張った時なんですよ。」
例えば、とAは過去の出来事を教えてくれた。
3年前、
嵐の日に川の様子を見に行った町の爺さんが川に流され、物凄い流れにも関わらず、川に飛び込みその爺さんを助けた。その時にも濃くなったらしい。
「父と母にはそれはもう怒られました。人の命を助けることは凄いけどもう少し自分を大切にって。
それから案の定高熱出して。でも大して調子は悪くなかったんですよね。」
ああそれから！とAは続けた。
「確か9歳の時、近所に泥棒が入って。その泥棒、近くにいた人に見つかったからって暴れて、通りすがりのお姉さんの首に刃物を突きつけたんです！
私本当にそれが許せなくて！そしたら、勝手に体が動いて、気づいたら泥棒から刃物奪い取ってました！その日も濃くなってました！」
その泥棒倒れて鼻血出してましたがとにかく人を助けることが出来てよかったです！と意気揚々と語るA。
いや、お前…まず9歳のやることではねェぞ。
「お前はホントに恐ろしいなァ…」
「何か言いましたか？」
「何でもねェ。ほらできた、着流し着ろォ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これだけです今日は！申し訳ないです！終わり雑！
疲れたので不死川さんのラバストを眺めて癒されてきます！
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さらりとクマ(プロフ) - snowさん» snow様！大変お待たせしておりました！続編出来次第お知らせしますね！立ち上げだけしてお話までは更新はできないかもですが…。ぜひ、今後も宜しくお願いします！！！！ (2020年11月15日 12時) (
レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
snow - 更新お疲れ様です！もう続編間近ですね！早い！!これからも応援しています！ (2020年11月15日 12時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - snowさん» snow様！いつも有難うございます！間が空いてしまって申し訳ないです…！楽しんで頂けるようなお話考えておくので、これからもどうぞ宜しくお願いします！！！！ (2020年11月11日 19時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - ひまわりさん» コメント有難うございます！いつも読んで頂いて感謝しかないです…！落ち着きましたら、しっかり更新していく所存です！これからも宜しくお願いします！！！ (2020年11月11日 19時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
snow - 更新お疲れ様です！クマ様のお話が1週間も読めないなんて…土曜日楽しみにしております！実習頑張ってください！ (2020年11月9日 19時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2020年10月19日 1時
